2012.7.12-13 赤岳~黒岳縦走(白雲小屋泊)
- 2012年07月13日
- 十勝岳連峰
雨の銀泉台を出発後一時間半ほどでコマクサ平へ、訪れる人の少ない日でもその美しさは変わることがありません。透き通る水玉が葉の上や花弁の先に付いて揺れている姿は宝石をちりばめているかのような輝きを魅せてくれます。
風雨のなか歩き出して4時間半、白雲岳避難小屋へ到着、キバナシオガマ、チシマキンレイカ、エゾタカネツメクサなど咲き誇った花たちが迎えてくれました。ほんの一瞬でしたが高根ヶ原越しにトムラウシ山が遠望できました。
避難小屋の中は悪天候のため停滞中やテントを張る予定だった登山客でほぼ定員に近い混みようでした。
2日目、雨は止みどんよりした曇り空のなか、北海岳へ向けて出発、強風で揺れている北海平のお花たちのなかでもやはりキバナシオガマが一番目立っていました。
見事なチングルマの大群落、天気が良ければこの奥にトムラウシ山の姿が・・・・・。
北海岳頂上では20m強の瞬間風速を観測、記念写真もそこそこに黒岳石室に向けて下り、うそのように風が止まり火山礫の斜面にはコマクサ、チシマクモマグサ、クモマユキノシタが見られました。
北海沢へ下りていく途中、淡い紫色のイワブクロに混じってシロバナイワブクロ が花序とがくの白い長毛を濡らし清楚な白色を見せてくれました。
昨年、トムラウシ山を案内させていただき、今回また東京から悪天候のなか参加してくれました。山の景色はほとんど楽しめませんでしたが、登山道脇に咲くお花たちを一番良い時期に見られとても感動されていました。(*銀泉台から赤岳~黒岳縦走し二日間かけてゆっくり歩くお勧めのコースです。詳しくは大雪山倶楽部)
北海沢右岸斜面に広がるエゾノツガザクラの群落 。
ポン黒岳から黒岳頂上にかけて濃いピンク色で遠くからでもよく目立つ、エゾツツジが満開でした。
黒岳東斜面はウコンウツギとチシマノキンバイソウの大群落が圧巻でした。
エゾシマリスのかわいいしぐさに山歩きの疲れを忘れさせてくれました。二日間ありがとうございました。
大雪山で登った山が増えるにつれ、益々次ぎが楽しみになります。
天気を心配し躊躇しておりましたが、終わってみれば満足感いっぱいの山行でした。特に雨の中でも、みずみずしく咲く花に慰められ、励まされました。北海岳の山頂の強風はちょっと怖かったですが無事通過できてほっとしました。今回は時期も良くお花、雪渓歩き、赤石川の渡渉など盛りだくさん楽しむことが出来て、今は無事に怪我なく帰れたことに感謝しています。きめ細かなサポート、本当に有難うございました。
二日間、不安定な天気のなか本当にお疲れ様でした。また予定の縦走コースを怪我なく無事終えることが出来ありがとうございました。
雨風に打たれながらもしっかりと咲く花に元気付けられたり、自然のきびしさを目の当たりに体験し、また学習されたこともただあったかと思います。
次の大雪山でまたお会いできるのを楽しみにしています。