8月27日羅臼湖を訪れました。
峠駐車場に車を止め10:35バスを待ちます。
この日、道内でも記録的暑さとなり、知床峠頂上でも10時過ぎ車の温度計で28℃を指していました。
熊の親子も暑かったのでしょう、沼で水浴びを楽しんでいました。
知床峠から羅臼岳
バス停からやや下った登山口から入ります。
三の沼で子熊二頭と親熊が水音を立てて遊んでいました。親熊はかなり大きさです。
四の沼
大きな羅臼湖がど~んと、正面に現れます。 森田
登山口にある木下小屋
雪渓が消え羅臼平まで続く大沢
森林限界を越えると高山植物が目に入ってきます。イワギキョウ、メアカンフスマ、メアカンキンバイ、エゾツツジ、チングルマ、イワブクロなど
羅臼平に出ると眼前に羅臼岳山頂ドームの姿が飛び込んできます。
岩清水の湿潤な場所に咲くチシマクモマグサ
山頂ドームへの登り口は花盛り
巨岩帯は下山時も慎重に
遠くに硫黄山、知円別岳の爆裂火口がうかがえる
大阪からのリピーターさん、初日は暑すぎる羅臼岳でした。
西側方面は横断道路、羅臼湖、知西別岳、遠音別岳など斜里岳方面が遠望
左、ウトロ側(オホーツク海)、右、羅臼側(太平洋)雲海の奥には国後島
岩陰にひっそりとエゾツツジ
7月29日 羅臼岳
台風12号による影響を何とか交わし無事北海道へ、福岡からの常連さん、道東三山の山旅に参加いただきました。初日から猛暑の予報のため水分を多めに準備して出発。
大沢の雪渓もほとんど消えかかり残り僅か
エゾコザクラ、チングルマ、エゾツツジ、メアカンフスマ、エゾヒメクワガタが大沢上部で観察
羅臼平から望む羅臼岳山頂
期待していた「岩清水」は涸れて残念。
国後島をバックに
三ッ峰、サシルイ、硫黄山をチングルマ越しに
溶岩ドームの巨岩帯を一歩一歩確実に
この絶景には登りの疲れがいっぺんに吹っ飛んだようです。
この感動を全身で表してくれました。
羅臼岳山頂からの大展望。羅臼湖、遠音別岳、斜里岳はあいにく雲の中。オホーツク海の青さと山の濃い緑が鮮やか
7月30日 斜里岳
少しは涼めそうな旧道コース(沢コース)から出発。
一の沢沿いに徒渉を繰り返しさかのぼっていく
鉄分が多いせいか岩肌が赤くザラつき滑りづらいので歩きやすい
大小さまざまな滝を右に左に巻きながら注意して進みます
這うようなダケカンバの斜面の潜り抜け
急こう配の岩場では三点支持で確実に
徐々に水量が少なくなり上二股までもう少し。
胸突き八丁を踏ん張り、馬の背に出ると一気に視界が広がり知床、国後、山頂の姿が目に飛び込んできました。
海別岳(うなべつだけ)の左奥には羅臼岳から硫黄岳、右に国後
馬の背から見上げる斜里岳山頂
強い風の山頂でしたが360度の大パノラマに大満足
摩周湖、硫黄山、屈斜路湖は雲海の中、阿寒連山がかすかに見えます。
頂上直下の砂礫にはフタマタタンポポ
ミヤマダイコンソウ
熊見峠周辺から斜里岳を振り返る
7月31日 雌阿寒岳
野中温泉登山口から出発。見事なアカエゾマツの樹林帯を過ぎハイマツ帯を越える頃眼下にエメラルドブルーのオンネトーが山の肩越しに見えてきます。
イワブクロ
メアカンキンバイ、メアカンフスマなど固有種ではないが「雌阿寒」の名が冠に付く。
頂上直下はハイマツとガレ場が続く
雌阿寒岳山頂付近は火口が大きく切れ落ち底には赤沼、青沼が不思議な色合いの水をたたえています。
雌阿寒岳山頂から阿寒湖、雄阿寒岳を望む
阿寒富士と青沼
阿寒富士分岐寄りに下ったところから山頂を望む
三日間の山行、大変お疲れ様でした。思いもよらない暑さにはかなりバテ気味になられたようですが、青空の下ケガなく終えることができました。
知床五湖高架木道から羅臼岳(右端)を望む