数年おきともいわれるエゾカンゾウの大群落、奥には暑寒別岳
ウリュウコウホネの鮮やかな黄色が目につきます。オゼコウホネとの違いは子房の色(オゼコウホネは緑色、ウリュウコウホネは赤色)だそうです。
池塘を持つ高層湿原としては、日光の尾瀬に次ぐ規模を持つ高層湿原です。東西2㎞、南北1kmの広さを誇ります。右:暑寒別岳、左:南暑寒岳
湿原内には直径数10cmから100mにも及ぶ大小700を超える池塘が存在しその多くが美しい円形、中には真円形に近いものもあります。
クロバナハンショウヅル
コバイケイソウ
ペンケペタン川のおおらかな蛇行
登山口からは円山(H850m)が迎えてくれます。火山活動によって出来た玄武岩の岩山で雨竜沼湿原の高さとほぼ同じ。
湿原入口テラス
湿原テラス。暑寒別岳、南暑寒岳はあいにく雲の中。薄い秋色になりつつある湿原です。
サワギキョウが満開
池塘の水面に濃い黄色の花冠と赤い子房がめだつウリュウコウホネ(オゼコウホネは子房が緑色だそうです)
シソ科のエゾイヌゴマ
雨竜沼湿原の池塘は特徴として円形をしているものが多い。
鮮やかな青紫色のエゾリンドウ。オヤマリンドウは茎の頂に花が集まりますがエゾリンドウは上部の葉の脇にも付きます。
家紋の梅鉢に似ているところからウメバチソウの名前になったそうです。
シベリアシオガマ
8月の主役だったタチギボウシの赤紫色も少なくなってきました。
セリ科のオオバセンキュウ
雨竜沼展望台から望む雨竜沼湿原。東西2㎞、南北1㎞、山地の高層湿原としては国内では日光の尾瀬につぐ規模を持つそうです。
まるで畑を耕したようなヒグマの掘り起こし跡。ハクサンボウフウ、シラネニンジンかと思われます。
ペンケペタン川の蛇行
あの高さまで登ると雨竜沼湿原とほぼ同じ高さになる円山(853m)
エゾアジサイ
タチギボウシと南暑寒岳、暑寒別岳
ペンケペタン川の大らかな蛇行
ヒオウギアヤメ
カキツバタ
ウリュウコウホネ
エゾクガイソウ
クロバナハンショウヅル
エゾノシモツケソウ
湿原展望台からの眺め
頂上からの眺め。群別岳、奥徳富岳、黄金山
茨木からのリピーターさん、大雪山とは一味違う湿原と山歩きを楽しんでいただきました。(右、暑寒別岳)
おまけ:トガリネズミ
登山口から迎えるように聳える円山、標高853mはちょうど雨竜沼湿原の高さとほぼ同じ。
ペンケペタン川沿いの登山道脇では湿原までの間、タニウツギ、ミヤママタタビ、ミヤマスミレ、ムラサキヤシオ、マシケレイジンソウなどの春植物が目を楽しませてくれます。
尾瀬につぐ規模の山地高層湿原、東西2㎞、南北1㎞。右が暑寒別岳、左に南暑寒岳
ヒオウギアヤメ
湿原の東西を貫流しているペンケペタン川
イワイチョウは終わりかけです。秋には黄金色になる黄葉が美しい
一日花とも言われるエゾカンゾウが咲き始めました。
雨竜沼湿原の特色のひとつ美しい円形池塘
宇宙人のようなモウセンゴケ
全身毛むくじゃらのクロバナハンショウヅル
ひときわ目立つコバイケイソウ
雨竜沼展望台
帯広から来られたリピーターさんのご家族。南暑寒岳頂上、暑寒別岳を背に
雨竜沼湿原は日光の尾瀬に次ぐ規模の高層湿原で東西2㎞、南北1㎞。暑寒別天売焼尻国定公園として湿原全体が特別保護地区として大切に保全され、2005年にはラムサール条約の登録湿地として世界に認められています。ゲートパークには管理棟、簡易宿泊施設の南暑寒荘、駐車場2ヵ所、キャンプ場など良く整備されたエリアになっています。
林道脇にはピンク色のタニウツギが満開
落差40m近くある白竜の滝。雪解け時の増水で豪快に水煙を上げています。
沿道には残雪、エゾノリュウキンカ、ミズバショウが見られます。
湿原入口に当たる湿原テラス。右が残雪模様の目立つ暑寒別岳と左、南暑寒岳
湿原を蛇行しながら流れるペンケペタン川
オオバタチツボスミレ
雨竜沼湿原の特色のひとつ、美しい円形池塘。湿原内の多くの池塘が美しい円形、中には真円形に近いものも。
木道でひなたぼっこ、エゾアカガエル
ショウジョウバカマ。大雪山のもの(紫色)より小振りでイワカガミを連想させます。色の変化が多く淡いピンクから鮮やかな赤も見られます。
なかなか見られない黄色のワタスゲの花。花が終わると花茎が伸びてよく見る綿毛の種子になります。
雨竜沼展望台
南暑寒岳登山道に立ち枯れたダケカンバがまるでタツノオトシゴ
山頂は増毛山地の山々が見渡せる格好の展望台。
正面、群別岳。左、奥徳富岳
黄金山
暑寒別岳1491m
頂上から西には暑寒別岳への縦走路が延びています。