14年ぶりに開通した松仙園。湿原内の木道上は歩きやすいが悪路歩きも覚悟、愛山渓温泉まで一周約5時間の山行です。
道幅も広く見通しは良いが石、泥のぬかるみと悪路が延々と続きます。
底の硬い登山靴、スパッツ、ポールは外せない装備。長靴はお勧めできません。
標柱も新しくて見やすい。
やがて湿原が現れ晴れていると旭岳が視界に入ってきます。
二ノ沼周辺、台地上の稜線が沼ノ平、雲の中に当麻乗越、旭岳。紅葉期には絶景が期待できる。
お花の時期には、チングルマ、ツルコケモモ、ヒメシャクナゲ。タチギボウシなどが見られる。
沼ノ平には見られない矮小化したアカエゾマツの森
モウセンゴケ
ミタケスゲの穂
コウメバチソウ
タチギボウシ
クマ糞
四の沼。以前は沼の中に登山道が敷かれていた。南側の小高い斜面に新道ができたので展望が良い。
ケルミ・シュレンケ複合体= 泥炭が積み重なり等高線に沿って帯状に並んだ湿原が縞模様になり微妙な凸凹で植生が変わる。草紅葉になると分かりやすいそうです。大雪山でもこの場所でしか確認できていない自然性が極めて高い証拠だそうです。
小さいお花畑と石庭、池塘の風景にはつい立ち止まってしまいます。
チングルマ
エゾコザクラ
アオノツガザクラ
八島分岐
沼ノ平から望む当麻乗越方面
半月沼
沼ノ平の草紅葉が色づいてきました。
アカモノ(イワハゼ)の群落。花期には純白の鐘形のお花と真っ赤ながくが印象的。
ポンアンタロマ川にかかっていた丸太橋が太くがっしりしたものに。 愛澤
三十三曲がり手前の折れ曲がった鉄橋に代わり丸太を割った橋が架けられました。ありがとうございます。
滝ノ上分岐への下り 沢コースは現在閉鎖中のため三十三曲がりコースを使用
地元のリピーターさん、ササとダケカンバの急斜面にジグザグを切って高度を稼ぎますが、雨上がりの泥道で滑りやすくきつい登りに閉口。
展望が開け沼ノ平が姿を見せてくれました。
永山岳頂上からは地獄谷を挟んで聳える秀峰愛別岳が見えるのですが視界は全く望めず。
当麻岳への岩稜帯越えが続く
当麻乗越が近づくにつれ沼ノ平の展望とウラシマツツジの紅葉が美しい
ウラジロナナカマドが見事に色付きハイマツとのコントラストが素晴らしい
当麻乗越から少し下ると美しい池塘群が目に飛び込んできます。まさしく「神遊びの庭」、神様が楽しみながら造ったとしか思えない池、島、岩の絶妙な配置、晴れていると目の覚めるようなコバルトブルーの池に周りの草紅葉が金色に輝く絶景に感動です。
来年7月には松仙園経由でこの八島分岐への登山道が通れる予定です。
登山道調査のサポートで旭岳姿見駅から沼ノ平、愛山渓温泉まで同行登山
ウラジロナナカマドの色付きが日増しに色濃くなってきました。
ピウケナイ沢も飛び石が敷かれ問題なく徒渉
東川町大雪山愛護少年団の施工による登山道整備が8月に行われ、大雪山では登山道の浸食が深刻化しているため、ピウケナイ沢から当麻乗越にかけての泥濘個所に角材で組み立て設置してくれました。本当にありがとうございました。
池塘群の周囲の草紅葉が進んでいます。
六の沼周辺
ヒグマにかじられやすいのかほとんどのこの作りの標柱に見られた
六の沼から当麻岳方向。左端、愛別岳
半月沼
来季オープンとなる予定の松仙園出口ゲート
三十三曲がりを下って間もなくの鉄橋が歩行不能状態でしたが、現在は木製の橋が架けられたそうです。
昨夜からの降雪でうっすらと積もった愛山渓沢コース。東京からのリピーターさんご家族。
ポンアンタロマ川から永山岳への稜線
昇天ノ滝
時折り青空が雪景色に色を添えてくれます。
村雨ノ滝を右から巻きます
巻き道への登り
滝上部の渡渉
積雪のため沼ノ平への登山はあきらめ三十三曲がりコースへ下山
ま新しい足あと
裾合分岐から間もなくピウケナイ沢の渡渉、水量によっては渡れない場合もあります。
北鎮岳、中岳方向からの支流がここピウケナイ沢に集まってきます。
ピウケナイの渡渉を過ぎ登り切ると当麻乗越
ウラジロナナカマドが紅く色づいてきました。旭岳北斜面
当麻乗越から
沼ノ平方面
旭岳、熊ヶ岳
ウラシマツツジ
池塘群の周りは草紅葉が始まっています。
六ノ沼から当麻岳方向