苔むした背の低いアカエゾマツの根本の周りに大きな石が並ぶ「天然庭園」
晴れていると小屋の後ろ側には残雪を抱いた美瑛富士の姿が・・・・。右側のテントは携帯トイレブース
石垣山斜面ではチングルマ群落が見事
濃い赤紫のエゾツツジがひときわ目を引きます。
咲き出したばかりのハイオトギリの群落
石垣山からベベツ岳にかけての岩場に咲くコマクサ
髭のように垂れ下がるイワヒゲ
ハクサンチドリのほとんどがウズラバでした。
あいにくの天気で山の景色は見えずでしたが、広大な東側斜面に咲くお花たちの姿は感動ものです。
名古屋からのリピーターさん、18㎞あまり12時間に及ぶロングコースを日帰りでやり遂げました。
十勝連峰の北の端にそびえ鋭く切れ落ち、冬にはヒマラヤをも連想させる圧倒的な存在感と凄みのある山”オプタテシケ山”へ白金温泉側涸沢林道から出発。美瑛富士を右に見ながら美瑛富士避難小屋をまず目指します。この時期、大きな雪渓のトラバースが3ヵ所あるので視界不良、低温時には要注意です。
美瑛富士と石垣山のコルに建つ美瑛富士避難小屋。
岩れきの石垣山を越えると雲が上がり後ろに美瑛富士、美瑛岳が展望
ベベツ岳への緩い登り
参加いただいたリピーターのご夫婦、表大雪の山歩きとは一味違う醍醐味を堪能中。 左奥には下ホロカメットク山、境山
目指すオプタテシケ山、ここから130mはある岩れきを下り、広いコルに出てやっと最後の大きな登りとなります。
岩れき帯の下りは慎重に
オプタテシケ前峰(西峰)から下ってきたベベツ岳と美瑛岳方向を望む
西峰から少し下り細い稜線を辿れば頂上
オプタテシケ山頂上はあいにく雲がかかり楽しみにしていたトムラウシ山と表大雪の展望は望めませんでした。
残雪模様の扇沼山の稜線、硫黄沼も見えます。
ガレ場ではエゾナキウサギが鳴き、稜線の可憐なお花たちもやっと咲きだし(エゾノハクサンイチゲ、キバナシャクナゲ、ミネズオウ、ミヤマキンバイなど)、ハイマツの梢からはギンザンマシコ♂のかろやかな初鳴き、初姿も披露してくれました。