2012.7.27 裾合平・チングルマ
- 2012年07月27日
- 十勝岳連峰
もうそろそろ裾合平のチングルマも終わりかなと思いつつ今朝、行ってみるとまだまだ見られる群落が残っていました。綿毛の群落もまた風情がありまさしく稚児車の姿でした。二カ所ある木道が終わるあたりまで行ってみることをお勧めします。強い雨風でもなければ数日は楽しめるかも。
大雪山倶楽部
〒078-8232 北海道旭川市
豊岡2条8丁目4番21号
TEL&FAX/0166-31-8228
携帯/080-5591-0809
代表/愛澤 美知雄
もうそろそろ裾合平のチングルマも終わりかなと思いつつ今朝、行ってみるとまだまだ見られる群落が残っていました。綿毛の群落もまた風情がありまさしく稚児車の姿でした。二カ所ある木道が終わるあたりまで行ってみることをお勧めします。強い雨風でもなければ数日は楽しめるかも。
今回参加してくれた大阪からのご家族、とても仲の良い姉妹のような母娘娘さんです。
あいにくの天気でしたが黒岳へはたくさんのお花を愛でながら登り、頂上では雲の切れ間から山並みが見え隠れするたびに大きい歓声があがり大雪の大きさに驚かれていました。
夕方、白鳥、千鳥の雪形が残る北鎮岳と凌雲岳にかかる夕焼け雲、今夜の星空と明日の旭岳縦走に期待。
淡い期待もむなしく、昨夜の星空も今朝のご来光も見えずでしたが出発の際には、鮮やかな七色の虹が大きなアーチで送ってくれました。
北鎮分岐手前での雪渓では初めての体験、無事登り切り全員でピース。
風蝕によって出来たモニュメントで。
お鉢平が見えてきたところでピース。後方は右から北海岳、赤岳、烏帽子岳
熊ヶ岳 、大きな口のような残雪模様。
7/18に見たものより膨らみ が大きくなりほぼ開花状態でしょうか。ヨコヤマリンドウ
裏旭に咲くコマクサ。
旭岳頂上への雪渓登りでも明るく元気いっぱいの三人。
最後のピーク、旭岳頂上では疲れも見せず笑顔で三角点にタッチ。
あいにくの天気でしたが、とても明るく元気いっぱい歩いてくれました。こちらも元気をもらった二日間でした。またのお越しを楽しみにしています。ありがとうございました。
コマクサ平ではまだまだ女王さまの姿を見ることが出来ます。濃いピンク色の花弁を揺らせ優雅な舞を魅せてくれました。
九州は佐賀から来られ現在、登山にのめり込みつつあるとのこと、今回 テント2泊で赤岳~小泉平~白雲小屋~高根ヶ原~白雲岳~北海平、北海岳~黒岳石室~雲ノ平~黒岳の行程をゆっくりと三日間かけて廻る縦走コースです(初心者、熟年の方にオススメ)。コマクサ平、小泉平、北海平、雲ノ平などの大規模な高山植物の群落地や表大雪の雄大な峰々を楽しめる充実した内容です。
小泉平から高根ヶ原、トムラウシ山を望む。
小泉平一面に広がる満開のエゾツツジ 。
花が終わっても楽しませてくれるチョウノスケソウの果実。
小泉平ではチシマギキョウが多く見られ、イワギキョウより一回り大きい花冠の内側には長毛が密生しています。後方は白雲岳。
板垣新道の一角に群生するエゾコザクラ。
チシマツガザクラ、高さ5cm、可憐な花を咲かせます。
モレーンと思われる小高い上に建つ白雲岳避難小屋とトムラウシ山。
白雲岳頂上からは残雪の縞模様が印象的です。左奥が旭岳。
北海平からのトムラウシ山を望む斜面にはチングルマの群落が広がっています。
斜面上にはエゾノツガザクラやミヤマキンバイも。
北海岳頂上直下にはキバナシオガマとイワブクロ が群生。
北海岳頂上からお鉢平、北鎮岳、比布岳方面。
好物のハイマツの実を右足に、白い斑点をよく見るとしずく模様にも見えます。
黒岳石室の野営場では夜に星空 観察、天の川にかかる夏の大三角、北斗七星、北極星などを楽しみ、翌朝には桂月岳へ登り北大雪の山並みからのすばらしいご来光が見られました。
黒岳頂上から表大雪の風景。
黒岳東斜面ではダイセツトリカブトが濃い紫の花が咲き出してきました。
三日間、天気に恵まれ高山植物の群落や残雪模様の山並み、小動物との出会い、星空、朝焼けの大雪山など印象に残る山歩きでした。大満足されたとのこと、まだまだ大雪山の魅力は四季を通して楽しめますので機会ありましたらお越しください。
チングルマの大群落、今年は当たり年のようです。
旭岳北斜面にこの時期に現れる白鳥雪渓。
群馬からこのすばらしい季節に来られたご夫婦、チングルマ大群落に唯々感動でした。
三日間の日程で十勝岳、トムラウシ山、旭岳~黒岳縦走へ参加いただいた鳥取からの山の会の一行。1日目は望岳台~十勝岳~上ホロカメットク山~十勝岳温泉口、11kmの縦走コースへ出発、皆さんのきびきびとした行動には普段の山行の様子が伺えました。
白金温泉周辺の景色と雲海を背に順調に標高を稼いで行きます。
グランド火口など火山活動の跡が残る荒涼とした台地の前方に本峰が見えてきます。
頂上からは上ホロカメットク山、三峰山、富良野岳への稜線が確認できます。
十勝岳から上ホロへの稜線歩き。
上ホロ小屋で休憩を取り上ホロカメットク山の急登を確実に登行。左側は安政火口への切れ落ちた崖。
上富良野岳からはD尾根を下り十勝岳温泉口へ、まっすぐ行くと三峰山、富良野岳へと続きます。
2日目、早朝3時半出発、カムイ天上からはコマドリ沢の雪渓が望めています。
やはりコマドリ沢の雪渓も例年より早く解け出し、登山道の現れている箇所が かなりありました。
コマドリ沢上部の巨岩帯。
トムラウシ公園では今年もすばらしいお花畑が見られました。エゾコザクラ、ミヤマキンバイ。
巨岩とチングルマ群落の絶妙な庭園。
あいにくの天気のなか満足感で笑顔一杯で写真を撮っていました。
下山中、前トム平で見つけたチシマギキョウの群落。
トムラウシ公園付近からトムラウシ山をバックに。
最終日、好天のなか旭岳~中岳~黒岳縦走へ出発。今日も元気いっぱいです。
裏旭でヨコヤマリンドウ に会えました。
雨風が強くなり北鎮分岐の雪渓では緊張しながらの下りとなりました。
雲ノ平から赤石川を歩く一頭のヒグマを発見。この付近では毎年、目撃情報が 入っているようです。かなり大きい個体のようでした。
雲ノ平、チングルマ、エゾノツガザクラ、ミヤマキンバイの群落。
黒岳石室を後にポン黒岳への登り。
三日間、大変お疲れ様でした。最後まで統率の取れた行動は本当に見事で私どもも見習う点が多だありました。今後とも更なる活躍を応援いたします。
今年の裾合平はいつにないすばらしいチングルマの大群落が見られました。
姿見駅では曇っていた空も頂上では陽が差し、遠望 はできませんでしたが秋田から参加の山歩きの仲間の皆さん、これからの山行に期待が持てそうです。
裏旭を過ぎたころからは山並みも少しづつ見えてきました。かすむ熊ヶ岳と今が真っ盛りのエゾタカネスミレ。
間宮分岐からはお鉢の向こうに黒岳、北海岳、桂月岳の山並みが目に入ってきました。
間宮岳から中岳分岐間の稜線上には濃紅紫色のヨツバシオガマ、クモマユキノシタ、チシマクモマグサ、メアカンキンバイ、コマクサが見られます。
高山植物の多さに驚きながらカメラを向けてくれました。 中岳分岐から中岳温泉への道沿いにはイワブクロが満開。
中岳温泉では昼食と足湯で大満足。
エゾコザクラの色の濃さ(大雪山のお花全般)には大変感動されていました。
裾合平はあいにくガスが掛かってまわりの山並みは望めませんでしたがお花たちの大群落は期待以上のすばらしさでした。
見渡す限りのチングルマ。
旭岳北斜面にこの時期に見られる白鳥雪渓。
姿見園地に入ると旭岳の雄大な姿が飛び込んできました。姿を映す姿見の池。
雨の銀泉台を出発後一時間半ほどでコマクサ平へ、訪れる人の少ない日でもその美しさは変わることがありません。透き通る水玉が葉の上や花弁の先に付いて揺れている姿は宝石をちりばめているかのような輝きを魅せてくれます。
風雨のなか歩き出して4時間半、白雲岳避難小屋へ到着、キバナシオガマ、チシマキンレイカ、エゾタカネツメクサなど咲き誇った花たちが迎えてくれました。ほんの一瞬でしたが高根ヶ原越しにトムラウシ山が遠望できました。
避難小屋の中は悪天候のため停滞中やテントを張る予定だった登山客でほぼ定員に近い混みようでした。
2日目、雨は止みどんよりした曇り空のなか、北海岳へ向けて出発、強風で揺れている北海平のお花たちのなかでもやはりキバナシオガマが一番目立っていました。
見事なチングルマの大群落、天気が良ければこの奥にトムラウシ山の姿が・・・・・。
北海岳頂上では20m強の瞬間風速を観測、記念写真もそこそこに黒岳石室に向けて下り、うそのように風が止まり火山礫の斜面にはコマクサ、チシマクモマグサ、クモマユキノシタが見られました。
北海沢へ下りていく途中、淡い紫色のイワブクロに混じってシロバナイワブクロ が花序とがくの白い長毛を濡らし清楚な白色を見せてくれました。
昨年、トムラウシ山を案内させていただき、今回また東京から悪天候のなか参加してくれました。山の景色はほとんど楽しめませんでしたが、登山道脇に咲くお花たちを一番良い時期に見られとても感動されていました。(*銀泉台から赤岳~黒岳縦走し二日間かけてゆっくり歩くお勧めのコースです。詳しくは大雪山倶楽部)
北海沢右岸斜面に広がるエゾノツガザクラの群落 。
ポン黒岳から黒岳頂上にかけて濃いピンク色で遠くからでもよく目立つ、エゾツツジが満開でした。
黒岳東斜面はウコンウツギとチシマノキンバイソウの大群落が圧巻でした。
エゾシマリスのかわいいしぐさに山歩きの疲れを忘れさせてくれました。二日間ありがとうございました。
コマクサが女王ならエゾツツジは王様でしょうか、濃紅紫色の花は遠くからでも目に入り大雪の山並みを背景に撮るととても似合う花の一つです。れっきとした樹木ですが丈が低いため花が実際以上に大きく見え色鮮やかな美しい姿には目を奪われます。(黒岳頂上からポン黒岳方向)
時折、陽が差したりガスがかかったりのはっきりしない天気のなか東京からテニス仲間の皆さん、今日はテニスシューズをハイキングシューズに履き替え、手にはストックを握って山歩きに挑戦です。登りの斜面にはウコンウツギがびっしりと鬱金色の花を咲かせ、チシマノキンバイソウ、ミヤマキンポウゲ、カラマツソウ、ハクサンチドリがさらに彩りを添えてくれ、息上がる体に活力を与えてくれているようです。
黒岳頂上ではガスも切れ北鎮岳、北海岳、お鉢の姿が望めました。
石室の周りではチングルマ、エゾコザクラ、エゾノツガザクラ、キバナシャクナゲが満開でした。
大きな雪渓の上では冷気を感じるほどの涼しさに驚かれました。後ろは北鎮岳、凌雲岳
白鳥と千鳥の雪形がはっきりと分かるようになった北鎮岳と雲ノ平を背に。
花の百名山にも選定され、全国からファンが訪れる花の山です。人気のお花、ユウバリソウ、ユウパリコザクラ、シラネアオイは終わっていましたが蛇紋岩地帯に生える固有種が多く見られる貴重な山です。望岳台まではきつい登りが続きますが道ばたに咲くゴゼンタチバナ、エゾノヨツバムグラ、ツバメオモト、サンカヨウ、ヒダカレイジンソウなどが疲れを癒してくれます。
望岳台を過ぎ憩沢までくるとシラネアオイが何株か見られフギレキスミレの大きな濃い緑色の葉に濃い黄色がとても目に付きました。
ガマ岩を望む道ばたではエゾウサギギクが満開でした。
木道脇の湿原ではシロウマアサヅキのねぎぼうずが多く見られ歩いていて、においが分かるくらい群生しヒグマもこれを食べに上がってくるそうです。
葉が羽状に深く裂けているのが特長。
吹き通しへくると地肌が露わな斜面に終わりかけのユウバリソウ、クモマユキノシタ、ナンブイヌナズナやスミレのようなムシトリスミレ、カトウハコベ、ユキバヒゴダイ、エゾタカネスミレ、ミヤマオダマキなど多くの種類のお花が確認できます。
吹き通しを過ぎ最後の急な登りでは、ミヤマオグルマ、ミヤマダイコンソウ、ミヤナアズマギクが見られます。
やっと青空が見えだし前岳、滝ノ沢岳が望めました。