2013.1.30 六花の美しい結晶/カモ沼ワサビ沼コース
- 2013年01月30日
- 十勝岳連峰
今日の雪は肉眼でもはっきりと見える六花の美しい結晶、外気温、風とも条件の揃った滅多にない日だそうです。一つとして同じ形がなく均整のとれたこの形はいつ見ても飽きの来ない不思議な魅力があります。
遠くマレーシアにお住まいの日本の方、ここ旭岳の冬の魅力に誘われ何度も訪れているとのこと。その度に違う姿を魅せてくれるそうです。
次はお花咲く、夏の大雪を歩いてみたいとのこと 。
大雪山倶楽部
〒078-8232 北海道旭川市
豊岡2条8丁目4番21号
TEL&FAX/0166-31-8228
携帯/080-5591-0809
代表/愛澤 美知雄
今日の雪は肉眼でもはっきりと見える六花の美しい結晶、外気温、風とも条件の揃った滅多にない日だそうです。一つとして同じ形がなく均整のとれたこの形はいつ見ても飽きの来ない不思議な魅力があります。
遠くマレーシアにお住まいの日本の方、ここ旭岳の冬の魅力に誘われ何度も訪れているとのこと。その度に違う姿を魅せてくれるそうです。
次はお花咲く、夏の大雪を歩いてみたいとのこと 。
カモ沼ワサビ沼コース内の雪は原生林に囲まれ軽くふわふわの雪が敷き詰められ、どこを歩いても膝まで埋まりジャンプしてもスポンジの上に落ちるように柔く心地良く感じられます。大阪から社員旅行で来られた若者たちが果敢に挑戦してくれました。
湿原から仰向けになって見る真っ青な空、雪がこんなに温かいとは、体感してみて初めて分かる世界です。
雪のスライダーではあまりのスピードと雪煙に絶叫!!
昔から白銀荘をベースに山スキーヤーが訪れる所として有名で、斜面が三段になっていて極上のパウダースノーが頂上直下から楽しめる山です。
歩き始めからふかふかのパウダー、針葉樹林帯の向こうには前十勝が見えています。
正面の斜面が一段目
二段目を過ぎた森林限界では、くるぶしの上まで来る軽いパウダーが広がり、十勝岳が前十勝の噴気の右に円錐形の姿で迎えてくれました。
振り返ると大雪の主峰、旭岳を取り囲む山並みがくっきりと見て取れます。
正面が三段山頂上稜線、左端が頂上1748m
下からも続々と上がってきます。左右の沢状が廊下と呼ばれる滑降ロングコース。
稜線からは予想通りの景色を見せてくれました。深い谷に刻まれた富良野岳1912mの雄姿と、手前のハイマツの枯れ枝に張り付いたエビの尻尾が鷲のようにも見え、様になっているツーショット。
上ホロカメットク山(左)と上富良野岳、安政火口 方向には夫婦岩
三段山頂上は崖尾根のピーク、この尾根は十勝岳温泉口から続いているものです。右崖下に安政火口。左奥、十勝岳
頂上からの眺め。荒々しい十勝連峰の山並み、大砲岩が見えます。
シュカブラと富良野岳
雪、景色、滑りと最高の一日でした。
札幌から大雪山スノーシューハイクに8名の山仲間の皆さんが駆けつけ、静かな午後の原生林の森に歓声が響き渡っていました。
果敢にジャンプに挑戦。
静かに近づいたカモ沼ではコガモが泳ぐ姿が見られました。
踏み跡の全くないパウダースノーの雪原、池塘群湿原では思いっきり走り回ったり、雪の中に倒れたり子供に返って雪遊びを心ゆくまで堪能されていました。
本コース最後の楽しみは雪の滑り台での尻滑り大会。猛スピードに悲鳴やら歓声やらすっかり子供に返って何度も息の切れる急斜面を登っては滑り雪まみれになって楽しんでくれました。
本日も晴れ渡り今日で4日間連続の好天気、岡山から予備日を含めて一週間の予定で旭岳山頂に挑戦する計画で来ていただきました。この日を外すと登頂は無理との判断で決行することに。
展望は昨日より良くトムラウシ山から十勝連峰、日高山脈まで遠望ができましたが太陽の周りに暈 がかかり、やはり天気がくずれてくるのでしょうか。
頂上まであとわずか、念願の旭岳冬期登頂に最後の力が入ります。
広い頂上は以外と風もなく、しばらく大パノラマの展望に目を奪われ、大雪山の大きさに改めて感動されていました。この日は知床羅臼岳、斜里岳、阿寒連山も見られとてもラッキーなお二人でした。
奥右から阿寒富士、雌阿寒岳、フップシ岳、雄阿寒岳。手前真っ白な稜線は後旭岳、奥に緑岳
東大雪の山並み、右には今年、標高年 を迎えるニペソツ山が聳えています。
左から忠別岳、トムラウシ山、十勝連峰の長大な山並みがきれいに見渡すことができました。
三日間連続での好天気、この天気を狙って札幌近郊にお住まいの男性が朝早く駆けつけてくれました。夏山は何度も登頂されているそうですが、厳冬期の登頂に挑戦したい思いで今日のこの日、決行です。
眼下には雲海とトムラウシ山が浮島のように見えていました。9合目
頂上からは360度の大パノラマ、東には北鎮岳、凌雲岳、黒岳が真っ白に輝いていました。大満足の表情が伺えます。
左から比布岳、鋸岳、北鎮岳、凌雲岳、黒岳、烏帽子岳、手前に熊ヶ岳
右手前から後旭岳、白雲岳、赤岳、北海岳、間宮岳方向
エビの尻尾に覆われた旭岳標柱
下山時に姿見駅からはサンピラー(太陽柱)が神々しい光を放ち無数のダイヤモンドダストがキラキラと輝きながらうごめく姿が見られ感動でした。
昨日より風もなく暖かい日となり絶好のスノーシューハイキング日和となりました。北海道初めての東京からのお二人とてもラッキーな一日を楽しんでいただきました。
噴気孔から吹き上がる凄まじい噴気と音に感動でした。
第五展望台からはトムラウシ山をはじめ十勝連峰、夕張山地がはっきりと遠望できます。
マウントビューのベンチ席でお弁当。
旭岳をバックに広大な大雪原に体を投げ出してのショット。
午後からはカモ沼ワサビ沼コースへ。午前中の雪原コースとは違い原生林の穏やかな森を歩き、動物の足跡や樹木の観察、ふわふわの雪を体感できる楽しいコースです。
池塘群湿原 にて。
シュカブラ(雪面に刻まれる波状の模様・風紋)の上に浮かんでいるような旭岳、久しぶりに美しい姿を見せてくれました。多少強い風が吹いていましたがこのお天気では気にもなりません。
旭岳・黒岳ともロープウエイがまだ開業していない時代に縦走された山行経験をお持ちの東京から参加いただいた大先輩。好天に恵まれこの景色に大感動でした。
噴気孔を間近に観察、地球の息吹の凄まじい噴気と音にも感動。
雪原の スケールの大きさ、冬山の気象の急変、地形によって異なる積雪量や雪質など厳冬期大雪山の自然を身をもって感じていただきました。
昼食はカモ沼ワサビ沼コースの入り口、アカエゾマツ原生林に囲まれた雪の中でいつものおにぎりとカップラーメン。
膝の上まで来るふわふわ雪を楽々と漕いで くれました。池塘群湿原にて
ここでは定番の大の字で後ろ向きに倒れる雪遊びにも挑戦してくれました。
お見事でした。
東川町から旭岳ロープウエイまでの途中は時折、陽が差しちょっと期待もしましたがやはり・・・・姿見駅周辺は風速10m、気温-10℃,視界不良のなか冬山体験をしたいというご夫婦、完全装備で噴気孔へ。勢いよく吹き上げる噴気とジェットエンジンのような音に驚かれていました。
雪が風で飛ばされ看板もご覧の通り、旭岳の裾が薄く見え雰囲気だけは味わえたようでした。
旭岳避難小屋も吹き付ける雪で一階部分はすっぽりと埋まっています。この時期の大雪山は偏西風の影響により強風が吹き荒れ吹きさらし、吹きだまりが生じやすい天気の日が多く、旭岳がきれいに見える日は月に僅か、だからこそ見えた日の感動は大変大きいものとなります。
1/14の音江山のとなりにあり、音江連山登山コースとして夏山は縦走もでき、いろんなコースを楽しむことができる山です。また山頂まで車で上がれさらに沖里河温泉へ下りるイルムケップスカイラインというすばらしい名称の未舗装の道路があります。標高802mのこの山はスキー場として利用されましたが今は閉鎖されご覧の通り、雪の斜面が頂上まで続き、緩斜面ですが初心者に適した山スキーコースです。
雪が吹き付けられ樹氷で真っ白になった広葉樹の森。
ダケカンバの並木道、イルムケップスカイラインと名付けられた快適そうな道です。
岩山に登ると360度のパノラマが広がり暑寒連峰がくっきりと眺められました。
雪質は若干締まっているもののパウダースノーは十分に楽しめました。2時間ちょっとの登り、そして下りはロングコースの滑り、特に初心者(山スキー)には最適かと思います。