登山口にある山小屋、暑寒荘周辺はこの時期としてはかなり多い残雪、いきなり山スキーを付けての登山が出来そうです。
ミズナラの森を抜け稜線に出ると残雪に覆われた暑寒別岳方向と西暑寒別岳が 望めます。
山頂直下の急な大斜面を登っていくパーティ、すでに下山を始め滑降してくるスキーヤーも遙か向こうに見えてきました。この大斜面を登り切ると頂上はすぐです。
岩の重なった頂上は雪が消え、風もなく真っ青な空、360度の大パノラマを見ながらの食事 休憩です。
頂上からは白く長大な山並みの大雪山を遠望できました。
南側には日高の稜線を思わせるような、奥徳富岳と群別岳(右)。
東側は縦走路になっている南暑寒別岳(右手前)と左奥に広がる雨竜沼湿原。
斜度40度の頂上直下の大斜面大滑降、暑寒別岳ならではの醍醐味です。
登山口近くから見た暑寒別岳の眺め。
カタクリが徐々に終わり突哨山では、純白のオオバナノエンレイソウが咲き出して来ました。
北海道大学の校章にもなっている均整のとれた清楚なお花です。古来から薬草としても知られ「延齢草」として色んな薬効が認められていたようです。
オオバナノエンレイソウより少し小振り、花が横向き、花弁はがく片とほぼ同じ長さで先が尖るミヤマエンレイソウは比布側(ぴぴの路)に多く見られます。
このような奇形を持ったオオバナノエンレイソウが見られました。
オオバナノエンレイソウとミヤマエンレイソウの交雑種、シラオイエンレイソウは花弁と葉の縁が波打つ傾向が強く、雌しべの先が紫褐色をしています。
花期を終えたカタクリは実を結びやがてアリさんたちがおいしい種子を運んでお花畑を広げてくれます。
旭岳ロープウエイ駅裏手に広がる湧駒別園地ではやっとミズバショウ、エゾノリュウキンカの群生が観察できるようになりました。
朝から気温が上がり半袖でも良さそうな快晴のもと、山仲間とのスノーハイキングで裾合平方面へ。
旭岳ロープウエイ駅裏から出発 、急斜面を上がると旭岳が春山の穏やかな姿を見せてくれました。
スキーヤーで賑わった旭岳スキー場もコース上のポールを撤去している様子が遠目に見られ、間もなく夏山シーズンを迎えるための準備が急ピッチで進められています。
旭岳ロープウエイは現在整備運休、5月24日(金)から夏山シーズンへ向けての運行が再開されます。
秋になるとロープウエイの車窓から美しい紅葉を見せてくれる御田ノ原湿原の上を気持ち良くハイキング。奥に見える稜線は左から当麻乗越、当麻岳、安足間岳、手前には大塚、小塚と山肌の雪解けが日増しに進んでいるようです。
地獄滝近くから見る御田ノ原 。
ほとんど風も無いため噴気がまっすぐ上空に上がり、雪面からの強い照り返しを受けながら裾合平へと進みます。
裾合平分岐が見えるあたりからは右奥に北鎮岳の姿が目に入ってきました。左に鋸岳、比布岳。
大雪原の中での昼食 、一味も二味もおいしい食事でした。後方、旭岳
旭岳の裾に広がる大斜面でのスキー滑降は春スキーの醍醐味。
日本でも有数のカタクリの群生地。今年は低温の影響で一週間以上の遅れ、ここは殆ど人の手が入らない自然のままの姿が観察できます。
ここ突哨山には、このアズマイチゲを始めキクザキイチゲ、ピップイチゲ 、ヒメイチゲを観察できます。
突哨山北側にあるピピの路では少しずれて開花するためこのようなエゾエンゴサクの群落を観察できます。
エンレイソウはすでに咲き出していますがオオバナノエンレイソウ、ミヤマエンレイソウなどはこの2,3日で開花しそうです。純白の清楚な姿を魅せてくれるでしょう。
外来種であるセイヨウオオハナマルバチが年々勢力を拡大し、この突哨山 でも数多く確認されるようになりました。
昨日に続き、今回楽しみにされていたカタクリの山、突哨山へ、やっとこの連休明けから咲き出し、このようなお花畑を楽しまれました。山一面がピンクのカタクリ、淡紫のエゾエンゴサク、黄金色に輝くフクジュソウ、白色のキクザキイチゲと多くの春植物見られ、遠くには昨日楽しんだ大雪の山々が白く、くっきりと眺められました。
市内近郊にある春光台公園ではミズバショウ、ザゼンソウが満開。住宅街の近くにこのような自然が楽しめる環境があることに驚かれていました。
花の山歩きを終え、「成名庵」にて茶道体験をしていただきました。北邦野草園の近くに位置し、周りには陶芸、クラフトなどの工房はじめレストラン、カフェ、庭園など自然と文化が調和された「北の嵐山」の一角です。手作りの茶菓、庭で育てた120種に及ぶ山野草、茶道具も季節の花をあしらったものなどで、もてなしてくれます。緊張された様子でしたが、先生からの茶道のお話、庭での山野草観察など一時間ほど過ごされました。「動」と「静」を体験していただいた一日でした。
連休前にはいったん咲きかけたエゾノリュウキンカも低温、降雪によって出直しをさせられたようです。数株に黄色の蕾が見られましたが、まだ数日はかかるでしょうか。
連休を避けて来られたのがラッキーだったようです。横浜からの山仲間の皆さん、白く輝く雄大な旭岳と連なる山々そして大雪原に感動 !!
噴気を勢いよく真っ青な空に吹き上げ、白と青のコントラストの鮮やかさにはシャッターにも力が入ります。
旭岳避難小屋も屋根まですっぽりと雪に埋まってしまいました。
忠別湖の湖面は白から青色に変わり、間違いなく春がやってきているようです。
吹上温泉へ着くと新雪が20cmほど積もり、山スキーヤーがすでに刻まれたトレースの上を軽快に進んでいく姿が見られます。
京都から旭岳山頂コースを予定していましたが、あいにくの天気で三段山に変更。「ダケカンバ三姉妹」のあたりでは雪が降り出し風も出始めてきました。
森林限界の1450m地点でホワイトアウトに強風のため退却。
香港から男女4名で大雪山の雪山に惹かれてやって来てくれました。まずまずの暖かい陽気のなか元気いっぱい雪と遊び、雪まみれの一日を楽しんでいきました。
写真を撮るときはいつもポーズをとって応えてくれます。
硬い斜面での尻滑り、初めての体験に興奮。
旭岳温泉に通じる道路はまだ冬道、夏タイヤで来られたレンタカーで上がってくることが出来ず戻られた車もあったそうです。
木の枝から落ちた雪が斜面を転がりながら大きくなった 「雪まくり」。雪の水分が多くなる春に起きる現象です。
まるで雪のロールケーキ。
関西から来られたご家族3名様。真っ白な新雪に感動でした。
大型連休を利用して学生時代の仲間が冬の旭岳に集い雪遊びを堪能していただきました。