永山岳の辛い登りも忘れさせてくれる沼ノ平の展望。
永山岳頂上手前ではものすごい雷と雨の歓迎を受け、やり過ごしてから頂上へ、やがて天気が回復傾向に転じ愛別岳の荒々しい姿を見せてくれました。
地元の登山者ならではのこのコースに訪れる人はまばらですが、この愛別岳の迫力には圧倒されます。
色づき始めたウラシマツツジの群落。奥には旭岳北斜面(鋸岳より)
北鎮岳への登りを一歩一歩進める参加者。(すぐ後ろに鋸岳、右奥、愛別岳)
北鎮岳から眺めるお鉢平。奥、白雲岳
落雷を受けたばかりの生々しい道標(北鎮分岐)の姿。木片が30m四方に渡り散乱していた。(自然のパワーはすごい)
黒岳石室にて宿泊翌日、北海岳中腹にて雨露に濡れたウラジロナナカマド。
あいにくの天候でしたが、白雲岳北側の登山道脇では遅い雪解けを待ちかねたお花たちが精一杯咲かせていました。
イワウメ、キバナシャクナゲ、エゾツガザクラ、エゾコザクラとまるで7月初めの季節に逆戻りしたような場所です。
チングルマ群落(緑岳第二花畑)
ヨツバシオガマ、ワタスゲ(緑岳第二花畑)
黒岳頂上からポン黒岳西斜面ではウラシマツツジが色づき始めました。
東斜面ではダイセツトリカブトが一斉に開花しマルハナバチが忙しく蜜を求めて飛び回っています。
ナナカマドの実も色づき出しやがて斜面一杯に赤い色が広がる姿が見られます。
頂上のお花畑はほとんどのお花たちはこれから来るきびしい冬に備え、種やつぼみを付けだしウラシマツツジの葉が赤く染まり初めています。
北鎮岳東斜面に現れていた白鳥・千鳥の雪形はほとんど消えてきました。
ポン黒岳の斜面には赤く色づいてきたウラシマツツジが目を引きます。
雲ノ平のチングルマ綿毛
長い灌木帯のトラバースを過ぎ、富良野岳分岐を越え核心部の細い稜線脇の登山道脇斜面にはナガバキタアザミが一面に淡い紫色の花を咲かせていました。
トムラウシ山の疲れも見せず富良野岳へ挑戦。お花のピークは過ぎたものの一通りのお花は見ることが出来ました。(エゾルリソウ、コイワカガミは残念でした)
鮮やかな黄色、花弁からはみ出すように雄しべが伸びたハイオトギリ。
ウラジロナナカマドの実も赤く色づき始めました。
今も噴気を上げ硫黄の臭いが立ちこめる崩壊地、安政火口では富良野岳とは大違いの山容に感動。正面、八ツ手岩
雨上がりの早朝、カッパの上下を着け出発。カムイ天上からのどろんこ路はまだまだ健在、コマドリ沢の雪渓も想像したとおり下部は登山道がまだ雪の下に。
雪解けが遅れているお陰でトムラウシ公園では多くのお花たちを楽しめました。 ヨツバシオガマ
絶妙な配置の巨岩とお花の石庭。チングルマ、エゾコザクラ、エゾツガザクラ
大阪から参加いただいたリピーターの母娘のお二人。この日に備え準備されてきましたが、悪天と悪路のため思った以上の苦戦、でも無事頂上に立つことが出来ました。
下山時にはトムラウシ公園越しにトムラウシ山を見ることが出来ました。
コマクサ平では終わりかけのコマクサの中でひときわ目立ち、凜としたその姿は「大雪の貴婦人」とも言われ、締めくくりにふさわしいお花・・・・クモイリンドウ・・・・が咲き出しました。
札幌から職場の登山仲間が赤岳に挑戦、残雪の多さに驚きながらもスプーンカットの雪面を一歩一歩しっかりと踏みしめて進みます。(第二花園)
奥ノ平の雪渓もまだびっしりと残っています。
第三雪渓も上部の登山道が辛うじて見えますが、殆どが雪の下です。
雪渓が解けたばかりの斜面ではチングルマ、アオノツガザクラ、エゾツガザクラがやっと咲き出してきました。
第四雪渓の登山道は雪も消え夏道が出ています。
赤岳頂上付近
高山植物の最盛期は少し過ぎた感はありますが、雪解けが遅れた分まだ十分見せてくれました。・・・忠別湖畔より忠別岳・・・
四泊お世話になった忠別岳避難小屋は屋根と内部床などがやっと補修され快適な小屋生活となりました。連日ほぼ定員の登山者が利用されていました。
残雪の多さは見ての通り、指定キャンプ地のすぐ脇にまで達しています。
五色岳・化雲岳間2.9Kmのうち約2Kmほどの刈払いを終えました。
忠別岳東斜面のチングルマ群落
化雲平のお花畑から望むトムラウシ山
化雲平の池塘群とチングルマ群落。向こうには東大雪の秀峰ニペソツ山が雲海に聳え、まさに「神遊びの庭」
木道脇の湿地には多くのリシリリンドウが見られました。
五色岳側から望むトムラウシ山
忠別岳中腹より、忠別沼・高根ヶ原・旭岳・白雲岳・緑岳が一望
NHK日本百名山(旭岳~トムラウシ山縦走)の取材クルー(忠別沼)*9/30放映予定