びっしりと敷き詰められた落ち葉の上を歩いていると、どこからともなく小さい真綿を付けてふらふらと現れた雪虫、晩秋の気配を十分に感じさせてくれます。深川市音江町沖里河温泉口から剣山経由で音江山、無名山、沖里河山と登りイルムケップスカイラインを使って登山口へ戻る縦走コースへ。登山道脇には標高が低いためチシマザサにシラカバ、ナナカマド、ハンノキなどの広葉樹が生い茂りあまり眺望は利きませんが幅広く刈り払いされた道は手をつないで歩けるほどの快適さでした。
音江山への分岐
音江山頂上、ササで何も見えません
無名山への登山道、くっきりと刈られた道筋が遠くからでも分かります。
音江山に比べ立派な標柱
数本あったオンコのなかでは一番の大きさ。ほとんどの根元の周りはササ・下草が刈られ登山道整備が非常に行き届き気持ちが良い。
頂上からは天気が良いと大雪・十勝が一望できる。
スカイラインの名が付く「林道」を下る。広葉樹の紅葉が青空に映えてなかなかの光景
スタートしてから音江山分岐にかけては結構な急登の連続ですが、稜線へ出てからはとても快適な山歩きが楽しめました。
気温-8℃、風速8m、真冬なみの寒波が入り込み一気に冬景色となった姿見。訪れる人もほとんどなく姿見駅は閑散としていました。
ウラジロナナカマドに吹き付けられた雪。真っ赤な実とのコントラストが印象的
20年ぶりの遷宮で熱い伊勢神宮の門前町、伊勢市からハネムーンで訪れたところがこの冬景色、忘れられない思い出になりましたと、おっしゃっていました。
姿見の池展望台で愛の鐘のロープをしっかり握り、力強い鐘の音を響かせていました。
お幸せに!!
遠見尾根から五竜岳核心部の岩稜帯と白岳。アルプス平駅を出る時は雨模様だった天気も徐々に回復し、雲の切れ間からは圧倒される急峻な山並みがいきなり現れてきました。
かわいい西遠見ノ池とシラビソ、ウラジロナナカマドの紅葉、草黄葉の彩りが天高く聳える五竜岳、左奥の鹿島槍ガ岳 の雄姿をさらに引き立てます。
鹿島槍ガ岳 の北峰、南峰も五竜岳の奥にくっきり。
白岳頂上からは、明日向かう唐松岳へ続く稜線 を確認。
五竜山荘と五竜岳。
五竜岳頂上から鹿島槍ガ岳へと繋がる岩稜帯と八峰キレットが延々と続く。
ガスで見通しが悪くなってきた頂上付近に現れた雷鳥♂、なかなか離れようとしません。冬毛に変わり始めています。
五竜山荘を出発して間もなく、強い風雨にあられ混じりと最悪の天候のなかでの山行でしたが、やっとの思いで唐松岳頂上山荘へ到着。夜には気温も下がり吹雪模様 でしたが、翌朝は初冠雪となった唐松岳山頂や山荘前からご来光を眺める登山客でごった返し状態。
唐松岳頂上からは360度の大パノラマ、立山連峰、剣岳、白馬の大展望を、すごい迫力で見せつけられ 大感動。
唐松岳頂上から白馬方面に延びる不帰キレットが雪でさらに険しさが増しているようです。
八方尾根を下ると切れ目の無いくらいの登山者が上がって来るのには驚きでした。八方池の周りはハイキングの人たちでいっぱい、紅葉狩りと初冠雪の白馬三山のすばらしい景色に足を止めていました。
初冠雪で雪化粧した白馬岳、鑓ガ岳、杓子岳の 白馬三山
層雲峡温泉紅葉谷の紅葉がピークを迎えています。ハウチワカエデ、イタヤカエデ、ミズナラ、カツラ、ヤマブドウの赤色、黄色の鮮やかな彩りに感嘆の声があちこちで上がっていました。関西から来られたツアーの皆さん、嵐山の紅葉とは違うスケールの大きさを体感していただきました。