2014.4.30 突哨山③
- 2014年04月30日
- 十勝岳連峰
男山自然公園ではカタクリの見事な絨毯が整備された林床に敷き詰められ、訪れた観光客からは歓声が上がっていました。
白花のカタクリ
アズマイチゲ
大雪山倶楽部
〒078-8232 北海道旭川市
豊岡2条8丁目4番21号
TEL&FAX/0166-31-8228
携帯/080-5591-0809
代表/愛澤 美知雄
男山自然公園ではカタクリの見事な絨毯が整備された林床に敷き詰められ、訪れた観光客からは歓声が上がっていました。
白花のカタクリ
アズマイチゲ
連日の陽気に誘われお花たちが一斉に咲き出してきました。南斜面では雪も消えカタクリをはじめエゾエンゴサク、フクジュソウ、キクザキイチゲと競い合うようにお花畑が埋め尽くされていきます。
キクザキイチゲ
カタクリの三姉妹
白花のエゾエンゴサク
テカテカの肉厚の葉に血管が走っているかのようなオオウバユリ
アズマイチゲ
連日の好天で雪解けが進み旭岳南向きの斜面は地肌が見えだしてきました。連休のせいかスキーヤー、ボーダー、雪山登山者の姿が多く見られます。名古屋からスノーシュー初体験のご夫婦、旭岳とこの大雪原の雄大な景色に感動でした。
噴気孔から勢いよく噴き上がる白煙と轟音に地球の力強い息吹を体感されました。
園地のあちこちからは春を感じさせる姿が徐々に見え始めてきました。肉厚の葉に蕾を付けたキバナシャクナゲ、一番早く黄色の大きなラッパ状の花を咲かせ楽しませてくれます。
学生団体のツアーでしょうか旭岳めざしてザクザク雪を進んで行きます。
第四展望台付近の積雪状態、もうすぐ遊歩道が現れ脇にはお花たちの可憐な姿と会うことが出来るでしょう。
日本最大級のカタクリ大群落が見られる突哨山(とっしょうざん)では一斉に雪の下からニョキニョキと突き出て来る姿には毎年の光景ですが、みなぎる力強さを感じます。ゴールデンウィークにはピンクの反り返った花たちの絨毯が見られるでしょう。
雪の消えた日当たりの良い場所ではピンと反り返った姿を早くも見せてくれました。
フクジュソウの眩しいくらいに輝く姿にも目が奪われます。
開けた日当たりの良い場所ではキクザキイチゲが数株開花していました。
2013撮影
キトウシ公園の南斜面に春のお花たちが咲き始めました。フクジュソウは金色のパラボラアンテナを広げ真ん中に熱を集め虫たちを誘い受粉を手伝ってもらい、カタクリはピンクの花びらを反らせ密標が虫たちからよく見えるように、エゾエンゴサクの淡紫色した花にもぐりこんで行くオオマルハナバチ、林床の春植物たちは急いで初夏までに次につなぐ準備を終わらせ長い土中の生活が待っています。
フクジュソウはピーク、カタクリ、エゾエンゴサクは今週末からが見頃、オオバナノエンレイソウはさらに先になるでしょう。
標高1460m、十勝連峰の南端にあり「北の国から」の舞台になった富良野市麓郷の後に広がり、東大演習林が管理しています。
1200mあたりまで来ると展望が開け夕張・芦別、暑寒連山 がくっきりと見渡せます。
富良野岳を挟んで左、前富良野岳。右、三峰山。
ゴルフ場のようにも見える広大な高層湿原、原始ヶ原。
頂上への最後の登り(頂上付近のハイマツ帯では踏み抜きの連続で大変あずりました)
頂上からは端正な円錐形をした下ホロカメットク山、複雑な山容の境山、奥には東大雪の二ペソツ山・ウぺぺサンケ山、南奥には北日高がかなり近くに見えていました。
眼下には台地状のトウヤウスベ山(1400m)。中央奥には十勝岳
下山時には雪解けが進み、滑りづらい重いシャーベット状の雪質でのスキーとなりました。
4月も半ばですが旭岳周辺では深いところでまだ3m以上の積雪深があります。この日は昨日来から30cmほど降雪がありましたが姿見平では強風のため小高い稜線上はクラストやシュカブラ状態、窪地ではズボズボと足首まで埋まる最中状態と少々歩きづらいスノーシューハイキングに東京から参加していただきました。気温-12℃、風速12mと厳冬期を感じさせる天気となりましたが青空と新雪の白のコントラストが美しい一日でした。
強風で勢いよく真横に流される噴気と旭岳
休日とあって多くのスキーヤー、ボーダーが地吹雪のなか雪付きの良い斜面を求めて登っていきます。
二日間の日程で旭岳温泉に滞在。この日は30cmほど新雪が積もり真っ新なふわふわのカモ沼ワサビ沼コースでのスノーシュー体験となりました。
●旭岳周辺のスノーシューハイキングは5月連休まで楽しめます。大雪山倶楽部へお問い合わせください。
忠別湖から望む旭岳