白雲小屋野営場は雪も消え設営可能な状態に、水場は管理人の雪割り作業のお陰で楽に水くみができます。
板垣新道では濃いピンクのエゾコザクラ、ホソバウルップソウ、ハクサンイチゲ、キバナシャクナゲが見頃。
小泉平に入ってくると小判の葉を思わせる大きな白花のチョウノスケソウがぽつぽつと咲き始めました。
エゾオヤマノエンドウの濃い紫とチョウノスケソウの白とのコントラストにトムラウシ山から十勝連山の残雪模様も色を添えてくれています。
このあたりのホソバウルップソウは背丈が低くかわいいものが多く見られます。
赤岳からの眺め。左奥に旭岳、右、北鎮岳
第三雪渓はびっしりと雪が張り付き登山道が出るまでは まだまだかかりそう。
コマクサ平のコマクサも咲き出し7月いっぱい楽しませてくれそう。ウスバキチョウも飛び交っています。
第一花園付近の斜面にはまだびっしりと 雪渓が残り、長いトラバースを強いられます。早朝、気温の低い日は慎重に。
●稜線は雪が解けお花が楽しめる状態ですが、登山口から稜線へ出るまでの登山道は残雪が多く視界が悪い時の道迷いなど注意が必要です。(地図、コンパス必携)
白雲小屋からの眺め。高根ヶ原の奥に城塞のように立つトムラウシ山
高根ヶ原では色とりどりのお花でまさに百花繚乱 ホソバウルップソウが満開
キバナシオガマ
エゾツツジの花芽
岩陰で翅を休めるウスバキチョウ(天然記念物)
圧巻のホソバウルップソウ群落
ダイセツタカネヒカゲ(天然記念物)の交尾
チングルマ群落と高原沼(空沼)
ギンザンマシコのつがい。左♂右♀
リフト7合目駅から9合目までは雪渓が断続的に現れ斜度のきつい斜面は慎重に。9合目からはお花を楽しめます。
黒岳頂上からはお鉢平、北鎮岳など表大雪の残雪模様と咲き始めた高山植物,イワウメが満開。
ポン黒岳への稜線ではコマクサの濃いピンクが目に付きます。
北海岳への途中、赤石川と北海沢の渡渉はまだまだ残雪が多く雪上での歩行も大丈夫のようです。
北海岳への登りから北鎮岳
アサヒヒョウモン(天然記念物)
北海岳頂上からお鉢平、左奥に旭岳
お鉢平と北鎮岳
北海平から烏帽子岳 ミネズオウ、キバナシャクナゲ
エゾオヤマノエンドウ
白雲岳の大雪渓は道迷い防止ロープが張られています。
久しぶりの青空のもと、まだ雪の残る表大雪の山々、お花たちも待ちに待った季節がやって来ました。この黒岳は7合目から9合目までほとんど雪が残り場所によっては下りの際、注意が必要です。大阪から初めての黒岳へ、四苦八苦しての黒岳頂上では青空と残雪模様の大雪の山並み、咲き始めた高山植物に迎えられ感動でした。
頂上からポン黒岳、黒岳石室にかけてはイワウメがぶつかり合うように花を咲かせている姿が一番多く見られました。
女王様も早々と美しい姿を見せてくれます。
濃いピンクで壺型のエゾツガザクラ
ピンクの星を散りばめたような、金平糖のようにかわいいミネズオウ
雪が消えるとすぐに咲き出すエゾコザクラ
雲ノ平のお花はこれから順次咲き出して来ます・白鳥・千鳥の雪形ももうすぐするとはっきりと分かる姿に。
9合目から頂上直下ではハクサンチドリ、ハクサンイチゲ、エゾイワハタザオ、キバナノコマノツメ、ジンヨウキスミレ、ミヤマキンポウゲ、ウコンウツギがどんどんと咲き出してきています。
7合目からいきなり出てくる雪の斜面、雨や気温の低い日には雪が硬くなり滑りやすくなります。アイゼン、ストックは必携
北海平より北海岳への登り。視界不良時には注意
白雲岳北斜面の雪渓。左稜線上の低い地点が白雲分岐。
白雲分岐から北鎮岳方向。右、凌雲岳
白雲岳避難小屋、高根ヶ原、トムラウシ山方面
白雲岳避難小屋キャンプサイト、水場の積雪1m。
高根ヶ原は雪が消え、お花たちが咲き出して来ました。キバナシャクナゲは今が盛り。ピンクはエゾコザクラ
コマクサもピンク色の蕾が葉に守られ出番を待っています。ウスバキチョウが飛び交うのももう少しです。
葉が開く前に枯れ葉の中で咲く淡黄色、小さな壺状の花を枝先に数個、下向きにつけるウラシマツツジ。
湿った砂礫地ではがっしりとした体に青紫色の穂状の花をつけたホソバウルップソウが咲き出しました。
細い葉を従えたチシマアマナ
身の丈15cmに満たないハクサンイチゲ
星をちりばめたようなミネズオウ、真黄色の花にイチゴの葉に似たミヤマキンバイ、雪解けを追いかけるようにして咲くエゾコザクラ
硬いマット状の葉の間から咲くイワウメ
登山道から見る高原温泉方面、雪解け水を湛えた空沼がひときわ大きく見えますが秋には涸れ沼に。
■大雪山では7月上旬頃まで登山口から稜線へ出るまで、広く長い雪渓歩きを強いられる登山道が多く、視界不良時には道に迷った登山者が救助を求めてくることも少なくありません。地図、コンパス、(GPS)、簡易アイゼンなどの準備(準冬山装備)をされてください。
利尻山を除けば道北では最高峰(1557m)、また国内4位の天塩川の水源でもあります。
新道コースを進め高山帯に出ると天塩岳(右)の左に前天塩岳、右に西天塩岳がどっしりと構える姿が見えてきます。
沿道にはエゾイチゲ、ショウジョウバカマ、チシマザクラ、ツバメオモト、サンカヨウなどのお花たちが次から次へと現れ雨模様の山行でしたが、疲れを感じさせない山歩きが楽しめました。
コケモモはもうすぐです。
チシマザクラ
キバナシャクナゲは大雪山のものより若干、白色が強いように見えました。
ウラシマツツジの開花は早く、枯れ葉に隠れかわいい壺状のお花を付けます。
前天塩岳の頂上付近で咲くメアカンキンバイ。
イワウメ(前天塩岳)
恒例の樺戸山地に位置する神居尻山へのお花見登山。
標高946mと高くはありませんが尾根から切れ落ちた斜面には色とりどりの高山植物、山麓から山頂近くにも多くの草花が見られるお花の山にふさわしい一山です。 ミヤマオダマキと神居尻山(左端)
キバナイカリソウ
サンカヨウ
ヒトリシズカ
ミヤマキンバイ
シラネアオイ
ミヤマオダマキ
センボンヤリ
ムラサキヤシオツツジ
チシマフウロ
ヒメナツトウダイ
カラマツソウ
エゾノハクサンイチゲ
山頂からは増毛山地、大雪山、夕張山地、羊蹄山、札幌の山々、日本海の大パノラマが望めます。 正面、暑寒別岳方面
チシマザクラと増毛山地
山小屋から稜線奥にはピンネシリ山
暑寒別岳、群別岳などまだまだ残雪多い山並み