外気温-15℃、風速5m、視界不良のなか姿見駅を出発。六合目を過ぎた頃から視界が開け青空が広がり、頂上稜線がくっきりと見えだしてきました。岡山からのリピーターさんもこの天気に感激、雲海に飛び出たトムラウシ山の頭や東大雪の山々の絶景に後押しされ頂上をめざしました。
旭岳山頂直下の急斜面
東大雪
大きく発達したエビの尻尾、雲海の奥にトムラウシ山
がんばりました。旭岳頂上からは雲の合間から北鎮岳、白雲岳、黒岳、熊ヶ岳などの絶景を楽しまれました。
旭岳山頂稜線の雪煙が勢いよく北風に流されている様子からも分かるように姿見周辺でも風速12m、外気温-12℃、体感温度は-20℃を超え、頬が痛くなるほどの厳しさです。お二人にはこの青空に映える白い旭岳が見られただけでも大満足のようです。
週末ともぶつかりグループでのスノーシューハイカーも大勢見られました。
横殴りの強風で噴気孔から吹き上げる水蒸気は真横に流れ山肌を伝って空に昇っていく様は巨大な龍の洋にも見えます。
天気の良い日にはよく見られるサンピラー。低い太陽から地上に光りの柱が神々しくも見えます。
今朝の外気温-20℃、冬路山は標高625m、旭川市の西に位置し江丹別と幌加内町の境界稜線上にピークがあります。雪質も良く滑降コースに適した疎林の斜面が続きます。
しばらく降雪が無いため雪質は締まり気味ですがパウダーは変わっていません。
好天に恵まれ頂上では心地良い陽射しをあびながらの昼食
霧氷の白さがスカイブルーに映えます
旭岳ロープウエイゴンドラに乗ったときに曇っていた空が姿見駅に着いたとたん、このお天気に神奈川から参加のご夫婦も大感激。
誰もいない姿見平大雪原にて
姿見の池展望台
旭岳避難小屋もまるで白砂糖をまぶしたようなお菓子の家に変身。
樹氷や霧氷に包まれたアカエゾマツ原生林
三段山の一段目、エゾマツ原生林が幹から枝の先まで真っ白に。○○と雪の女王にでも出てきそうな舞台です。
立ち枯れしたダケカンバ。巨大な鹿の角にも見えてきそう。
横浜からのリピーターさん。三段山山頂の計画でしたがあいにくホワイトアウトで1500m付近までの登山でしたが樹林帯での樹氷、霧氷が造り上げた作品に大感動でした。
三段山の三姉妹
白い牙が突き刺さったようなアカエゾマツの枯れ枝
毎年、大雪に足を運んでくれるリピーター、大阪から今回は一人での参加、晴れることの少ないこの時期、とてもラッキーな登山日和となりました。
八合目を越えたあたりからは風が強くなり、雪面に吹き付けられた硬い雪片が飛ばされ空中に舞い上がる際、顔や体にバラバラと音を立てて当たってきます。雲海の向こうにはトムラの頭が見えてきました。
九合目近くでは更に風が強くなり立ち止まって身構える場面も。
九合目から、エビの尻尾越しに東大雪の白い峰々が雲海の向こうに眩しく鮮やかに見えてきます。
12時40分頂上に到達。悪戦苦闘の3時間半でした。風に悩まされながらも、すばらしい眺めに後押しされて頑張りぬきました。
頂上では期待どおりのすばらしい絶景が待っていてくれました。左手前に熊ヶ岳と旧火口、その奥には黒岳、烏帽子岳、赤岳、白雲岳、後旭岳。稜線 風衝地は強風によって、雪が吹き飛ばされ地肌が露出し黒ずんだ色が確認できます。
左に東大雪、右にはトムラウシ山、十勝連峰
高根ヶ原の溶岩台地を雲海が大河のように東方向に流されて行く様子はとても感動でした。
六合目付近。シュカブラと雲海とトムラウシ山
旭岳の勇姿を振り返り、あの厳しさとは対照的に穏やかに見える姿に感慨深げ
姿見駅付近からは十勝連峰が雲海に連なり、低くなった太陽と雲海の間にはサンピラーが輝いていました。
*旭岳山頂コースは晴れの日のみの実施となっており、悪天候の場合は別コースメニューにての対応となります。(カモ沼ワサビ沼コースか森の神様コースなど) 服装、装備については完全冬山装備でお願いします。アウターはスキーウエア程度で可、登山靴は夏靴(ハイカット)でも可(厚手靴下)、フェイスマスク、ゴーグル、ネックウオーマー、オーバーミトン、スパッツ、アイゼン(10~12本爪)など。詳細についてはお問い合わせください。
一日おまかせコースに東京から参加のご家族3名。旭岳は見えないものの、まずまずの視界のなか噴気孔群、姿見の池展望台へ、大雪原の大きさに感動されていました。
愛の鐘の前で
カモ沼ワサビ沼コースでは尻滑りに挑戦。雪まみれになりながら楽しんでくれました。
雪山からのジャンプではふかふかの雪の中に着地、すっぽりと埋まった雪の深さに驚きでした。
膝まで埋まる雪のラッセル。意外と足を運べる雪にびっくり。
冬でも凍らないカモ沼、コガモたちは留守でしたが原生林に囲まれた静かな佇まいを堪能されました。
アカエゾマツ原生林に囲まれた池塘群湿原での雪中ダイブ、すっぽりと顔まで埋まる新雪に大感激
森林限界を超えた姿見の池コース、樹林帯のカモ沼ワサビ沼コースと標高差500mのそれぞれの自然環境の違いを体感していただきました。
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
年明け元旦にふさわしいすばらしいお天気になりました。ほんとうに久しぶりの旭岳です。
遠く、トムラウシ山から十勝連峰を輝き見ることが出来ます
新雪が60cmほど積もり、いきなりのきついラッセルを強いられ姿見の池展望台へ。
頂上までスノーシューで行けそうな深さです。
千葉から初めての冬山に参加、すばらしい雪景色に後押しされて一歩一歩頂上へと進みます。右奥には輝く光の柱、サンピラーも。左には広大な溶岩台地、高根ヶ原
旭岳頂上もご覧の積雪、このような深い雪は初めてです。
エビの尻尾
最高の笑顔で旭岳山頂に立ちました。きつい登りでしたが本当に良くがんばっていただきました。
白い峰々を見せる表大雪
後旭岳、白雲岳
千葉から3日間の予定で参加のリピーターさん。旭岳山頂コースが第一希望でしたがあいにくの天候のため十勝岳エリアへ、吹上温泉口から三段山方向へ。
平年より少ない積雪のためササ・低木が目立ち滑りづらいコースとなっていました。
二段目では藪漕ぎに悩まされながらの歩行となりました。
森林限界地点で引き返すことに。
ダケカンバ三姉妹
旭岳ロープウエイ付近の雪尺はまだ1.7mとスキー場オープンには達していません。
カモ沼ワサビ沼コースではふわふわの新雪が迎えてくれました。
雪まみれになっての滑り台
森の中ではフロストフラワー(霜の花)が咲き出してきました。
意外と温かい森の中ではお昼ごはんを食べることも出来ます。