熊本から冬の大雪山へ初めて来られたご夫婦。好天に恵まれ久しぶりの新雪が30cmほど積もりました。めずらしく無風状態での降雪のため雪面は真っ新、極上パウダーとスキー・ボード・スノーシューにも最上の雪質に恵まれました。
足跡など何もない雪面を軽いラッセルで進んでもらいました。
地肌を見せていた地獄谷、北尾根もすっかり化粧直し、純白の山肌となっています。
姿見の池展望台からはくっきりと旭岳山頂が望め、噴気孔群からは自分たちのトレースが刻まれていました。
第五展望台からはトムラウシ山、忠別岳、雲海に浮かぶ十勝連峰が銀色に輝いていました。
夏、賑わいを見せる夫婦池付近。今冬のすり鉢池は平年より深く見えます。
午後からはカモ沼ワサビ沼コースへ。アカエゾマツ原生林にも新雪が真綿のように積もり雰囲気いっぱい、ふかふかのパウダーを気持ちよくハイキング。
貸し切りの池塘群湿原にも感激でした。
昨日に続き好天に恵まれた旭岳。しばらく降雪が無くパウダーを滑りに来たスキーヤー、ボーダーたちは沢筋の良い雪を求めて上がって行きます。強風によって地肌が見える面積が日増しに広がって来ているようです。
五合目を過ぎると十勝連峰、芦別、夕張の峰々がくっきりと望めトムラウシの頭も見え出しました。
八合目
中央にどっしりと構えるトムラウシ山、忠別岳の奥には東大雪、十勝連峰との間には日高山脈も。
神奈川から冬の旭岳に挑戦、ラッキーな登山日和となりすばらしい絶景に、きつかった登りの疲れも吹き飛んだ一瞬でした。息子さんとの親子登山にご満悦の様子。
表大雪の峰々はもちろん、遙か遠くには知床、阿寒の山々の姿を望むことができました。
冬山キャンプ体験を兼ねて崖尾根からの三段山へ。いきなり急な登りに悪戦苦闘の地元親子のリピーターさん。
崖尾根下部のテントサイトが豆粒のような大きさに。前方は富良野岳北尾根
三段山頂上稜線上を闊歩するキタキツネ
ガスかかりあいにくの視界でしたが夫婦岩、安政火口などの荒々しい姿を確認できました。
頂上には多くのスキーヤー、ボーダーが滑走の準備をしていました。
翌日も目の覚めるような見事な大雪山ブルー。ほとんど風もなく噴気が柱のようにまっすぐ空に延びていきます。
南にはトムラウシ山から連なる十勝岳連峰、更に右の山域には夕張連山の夕張岳、芦別岳
八合目
春のような暖かい陽射し を受け一歩ずつアイゼンの歯を雪に突き刺し進みます。
広大な高根ヶ原、奥には東大雪の山並み
後旭岳のはるか向こうには阿寒連山が。右から阿寒富士、雌阿寒岳、フップシ岳、雄阿寒岳
頂上付近から地獄谷を覗く。奥には上川盆地
城塞のように聳えるトムラウシ山
強風で稜線の雪が吹き飛ばされ地肌が露出、風の強さが伺えます。はるか奥に見える白い 山並は知床連山、斜里岳、藻琴山
北側の眼下に広がる雪原は裾合平、7月20日前後にはチングルマの大群落が見られます。円錐形の大塚、小塚を抱きかかえるように当麻岳が横に広がっています。左下方の陰には広大な沼ノ平湿原が
下山中、足下に咲く冬の花。フロストフラワー(霜の花)が目を楽しませてくれました。
大雪山ブルーとでも名付けたいほどの澄み渡った大空と白銀の世界。十勝岳連峰、安政火口周辺の山域で右側、D尾根の奥には化物岩、八ッ手岩、上ホロカメットク山と続き、左に崖尾根から三段山へと続く荒々しい山肌を見せ、大雪の中では少ない山域です。茨城からのリピーターさんこのすばらしい天気に感激でした。
沢に下りる夏道の手前からは更に夫婦岩、大砲岩、上ホロ、八ッ手が間近に見られ迫力があります。
富良野岳北尾根と本峰
白金温泉近く小高い丘にある広大な大雪原白金模範牧場からは噴気を上げる十勝岳が堂々とした風格を見せてくれます。
一列に整列した十勝岳連峰 。オプタテシケ山の更に奥にはトムラウシ山
中央部、割れて見えるのがトムラウシ山
十勝岳連峰のなかでも威容を誇るオプタテシケ山
大雪原にはキタキツネの足跡 だけが刻まれていました。
美瑛 北西の丘展望台より夕陽に染まる旭岳