大雪山倶楽部

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代表/愛澤 美知雄

 

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2017.6.24 大雪山 銀泉台~赤岳



赤岳登山口にあたる銀泉台、紅葉期には多くの登山客で賑わう第一花園はまだ残雪が厚く300mほどのトラバースを強いられます。一部に氷雪となって滑りやすくなっている個所があるので慎重に。

お花たちも咲き出しては来ましたが開花状況は遅れ気味のようです。ショウジョウバカマ、キバナシャクナゲ、イワウメ、ミヤマキンバイ、ウラシマツツジ、ミネズオウ、チシマキンレイカ

コマクサ平のコマクサもまだこれからという感じです。天気もありますがウスバキチョウは1頭も確認できませんでした。

 

第三雪渓

第四雪渓

頂上稜線に出ると風雨が強まり引き返すことに、ホソバウルップソウ、チョウノスケソウの開花ももう少し先のようです。

 

 

 

 

2017.6.21 雨竜沼湿原~南暑寒岳



雨竜沼湿原は日光の尾瀬に次ぐ規模の高層湿原で東西2㎞、南北1㎞。暑寒別天売焼尻国定公園として湿原全体が特別保護地区として大切に保全され、2005年にはラムサール条約の登録湿地として世界に認められています。ゲートパークには管理棟、簡易宿泊施設の南暑寒荘、駐車場2ヵ所、キャンプ場など良く整備されたエリアになっています。

林道脇にはピンク色のタニウツギが満開

落差40m近くある白竜の滝。雪解け時の増水で豪快に水煙を上げています。

沿道には残雪、エゾノリュウキンカ、ミズバショウが見られます。

湿原入口に当たる湿原テラス。右が残雪模様の目立つ暑寒別岳と左、南暑寒岳

湿原を蛇行しながら流れるペンケペタン川

オオバタチツボスミレ

雨竜沼湿原の特色のひとつ、美しい円形池塘。湿原内の多くの池塘が美しい円形、中には真円形に近いものも。

木道でひなたぼっこ、エゾアカガエル

ショウジョウバカマ。大雪山のもの(紫色)より小振りでイワカガミを連想させます。色の変化が多く淡いピンクから鮮やかな赤も見られます。

なかなか見られない黄色のワタスゲの花。花が終わると花茎が伸びてよく見る綿毛の種子になります。

雨竜沼展望台

南暑寒岳登山道に立ち枯れたダケカンバがまるでタツノオトシゴ

山頂は増毛山地の山々が見渡せる格好の展望台。

正面、群別岳。左、奥徳富岳

黄金山

暑寒別岳1491m

頂上から西には暑寒別岳への縦走路が延びています。

 

 

 

2017.6.17 十勝連峰 オプタテシケ山


十勝連峰の北の端にそびえ鋭く切れ落ち、冬にはヒマラヤをも連想させる圧倒的な存在感と凄みのある山”オプタテシケ山”へ白金温泉側涸沢林道から出発。美瑛富士を右に見ながら美瑛富士避難小屋をまず目指します。この時期、大きな雪渓のトラバースが3ヵ所あるので視界不良、低温時には要注意です。

美瑛富士と石垣山のコルに建つ美瑛富士避難小屋。

岩れきの石垣山を越えると雲が上がり後ろに美瑛富士、美瑛岳が展望

ベベツ岳への緩い登り

参加いただいたリピーターのご夫婦、表大雪の山歩きとは一味違う醍醐味を堪能中。 左奥には下ホロカメットク山、境山

目指すオプタテシケ山、ここから130mはある岩れきを下り、広いコルに出てやっと最後の大きな登りとなります。

 

岩れき帯の下りは慎重に

オプタテシケ前峰(西峰)から下ってきたベベツ岳と美瑛岳方向を望む

西峰から少し下り細い稜線を辿れば頂上

 

 

オプタテシケ山頂上はあいにく雲がかかり楽しみにしていたトムラウシ山と表大雪の展望は望めませんでした。

残雪模様の扇沼山の稜線、硫黄沼も見えます。

ガレ場ではエゾナキウサギが鳴き、稜線の可憐なお花たちもやっと咲きだし(エゾノハクサンイチゲ、キバナシャクナゲ、ミネズオウ、ミヤマキンバイなど)、ハイマツの梢からはギンザンマシコ♂のかろやかな初鳴き、初姿も披露してくれました。

 

2017.6.07 南日高 アポイ岳縦走(ピンネシリ~アポイ岳)



ピンネシリ登山口。アポイ岳北側に位置し同じカンラン岩からなり植生はほぼ類似、アポイまで尾根がつづき12㎞の縦走路をお花を楽しみながら山歩きができます。日高のなかでは容易に登れるコースとなっていますが藪漕ぎ、高低差のあるアップダウンの連続はあなどれません。

中腹からは残雪を抱いた中日高の峰々が遠望

エゾオオサクラソウ

チングルマ

エゾキスミレ

アポイアズマギク

ピンネシリから吉田岳間では紅紫色のものが多く見られます。

サマニユキワリ

ヒダカイワザクラ

アポイタチツボスミレ

シラネアオイ

背の低いミヤコザサの登山道は快調に歩けますがハイマツや低木がかぶさっているところでは難儀を強いられる場面もあり、北日高や中日高の藪漕ぎを思わせます。

ピンネシリ山頂から様似町、太平洋方面

 

吉田岳方面からピンネシリの稜線を振り返る

ピラミダルな姿の吉田岳

チシマキンレイカ

アポイ岳の山頂は周囲がダケカンバに囲まれ展望があまり望めません。

アポイ岳山頂直下から馬の背方面

アポイ岳

葉や茎に鋭い刺が見られるヒロハヘビノボラズ

 

馬の背で多く見られたアポイクワガタ

 

 

 

 

2017.5.31 北海道大学植物園



札幌駅から徒歩10分、ビルが建ち並ぶ立地にありながら東京ドーム3個分はある園内にはハルニレをはじめ多くの巨木がみられ、うっそうとした林が残され開拓以前の古き札幌の姿が偲ばれます。また高山植物や自生植物を中心に4000種もの植物が育成されていて、展示のほか研究や種の保存にも利用されています。最近では絶滅の恐れの高い野生植物の遺伝子研究にも力を注いでいるそうです。北方民族植物標本園では先住民族であるアイヌが利用した多くの植物と衣、食、住、薬、祭礼、狩猟などの利用内容とともに展示されていて、植物がいかに人と深くかかわり、その植物の多様な世界が垣間見られます。

サルメンエビネ

ノビネチドリ

園内には湧き水を利用した植物庭園を再現

 

北方民族植物標本園