9月中旬には錦絵のような彩りを見せてくれる第一花園大斜面
アリドオシラン、高さ5cm、花の長さ5mmほど。登山道脇の笹薮の中にひっそりと純白の花を付け咲いていました。
第一花園から遠くに望む阿寒連山
第二花園は今が花盛り。雪渓は解け切らずに残りそうです。 チングルマ
エゾコザクラ
ウラシマツツジの紅葉
ピンク色の花弁がまだしっかりと残るコマクサ コマクサ平
「大雪の貴婦人」クモイリンドウも終わりかけです
コケモモ
第三雪渓の燃えるような紅葉ももう少し
強風の赤岳頂上
岩陰で色づくヒメイワタデ
一番多く見られたウメバチソウ
第一花園大斜面を見晴らせる沿道脇に登山道補修用の石材が積まれています。第一花園上部の展望台から第二花園の間は,雪融けや雨水による浸食が進み、ぬかるみや水たまりを避けようとして更に植物が踏圧によって痛められ登山道の拡大や複線化が発生しています。これらを少しでも食い止めるためにこの石材が必要なのです。「ご協力よろしくお願いします」
シマリスさんからもよろしくお願いします。
D尾根上部から望む富良野岳。頂上まで緑に覆われた植生豊かな山容に対し上ホロカメットク山から十勝岳にかけては火山活動を続ける十勝岳をはじめ安政火口周辺の荒々しい地形と対照的な姿を見せてくれます。特に富良野岳、三峰山、上富良野岳を結ぶ稜線歩きは十勝連峰の魅力が詰まったオススメのルートです。
縦走路分岐から三峰山、十勝岳方面への稜線。三峰山の中腹をトラバースして稜線を目指します。
縦走路分岐から山頂への道は崩壊が進み土留めの階段が続きます。
富良野岳から縦走路越しに噴煙に霞む十勝岳が遠望できます。
山は秋の様相が目立つ。チングルマ綿毛
頂上への登山道脇にはウメバチソウ、アキノキリンソウ
ウラシマツツジも色づき始めました。
トカチフウロ、チシマノキンバイソウがまだ見せてくれました。7月にはエゾノハクサンイチゲの大群落が見られます。
【2016.7.15撮影】
7月にはエゾツツジのみごとな群落が見られるポイント
【2017.7.24撮影】
東京から初めての大雪山へ来ていただきました。この雄大な景色には大感動
岩稜の続く三峰山側から富良野岳を望む
三峰山から上富良野岳方面
近年になって名前がついたピーク。D尾根上部の稜線分岐に標識、前方が上ホロカメットク山
D尾根の急な下りを行くと上ホロ分岐~十勝岳温泉へ
上富良野岳からカミホロカメットク山への安政火口側登山道は崩壊が激しく新道に切り替えられました。
上ホロカメットク山。後ろは安政火口への切れ落ちた崖
上ホロ~十勝岳間の鞍部に建つ上ホロ避難小屋(赤屋根)。雪渓付近が水場
二階建ての避難小屋。裏にトイレあり
荒涼とした十勝岳周辺の地形
トレイルランニングで鍛えているだけあってかなり速いペースで十勝岳山頂到着。頂上からは美瑛岳爆裂火口が雲間から見え隠れしていました。本日、五つ目のピーク
振り返って見た十勝岳
すり鉢火口あたりで見た美瑛岳
環境省主催による登山道の維持管理や補修について一般登山者への関心を高め、山岳関係者の知識や技能向上を図るため、30名余りが参加して愛山渓三十三曲がり~沼ノ平間の登山道で行われました。
補修用資材、道具などを担ぎ現場へ向けて出発。
昨年の台風で折れ曲がった鉄橋を慎重に渡ります。
現場での作業要領を北海道山岳整備の岡崎代表から導流工の機能回復と大きな段差を補修して歩きたくなる道づくりをテーマにレクチャーを受けます。
我々の班は導流工の機能回復。本来、右上の丸太からささやぶに水の流れを誘導したいところですが十分に機能していないことが分かり、丸太を更にかさ上げ(沼ノ平分岐に残置してある旧道標を狭い沢状の道を人力で運搬)、左側に歩きやすくするため丸太の前後にステップを設けました。 画像は施工前
施工後。 機能するかどうかは雨の日の確認となります。
登山口からは円山(H850m)が迎えてくれます。火山活動によって出来た玄武岩の岩山で雨竜沼湿原の高さとほぼ同じ。
湿原入口テラス
湿原テラス。暑寒別岳、南暑寒岳はあいにく雲の中。薄い秋色になりつつある湿原です。
サワギキョウが満開
池塘の水面に濃い黄色の花冠と赤い子房がめだつウリュウコウホネ(オゼコウホネは子房が緑色だそうです)
シソ科のエゾイヌゴマ
雨竜沼湿原の池塘は特徴として円形をしているものが多い。
鮮やかな青紫色のエゾリンドウ。オヤマリンドウは茎の頂に花が集まりますがエゾリンドウは上部の葉の脇にも付きます。
家紋の梅鉢に似ているところからウメバチソウの名前になったそうです。
シベリアシオガマ
8月の主役だったタチギボウシの赤紫色も少なくなってきました。
セリ科のオオバセンキュウ
雨竜沼展望台から望む雨竜沼湿原。東西2㎞、南北1㎞、山地の高層湿原としては国内では日光の尾瀬につぐ規模を持つそうです。
まるで畑を耕したようなヒグマの掘り起こし跡。ハクサンボウフウ、シラネニンジンかと思われます。
ペンケペタン川の蛇行
新道尾根上から雲海に浮かぶニペソツ山、ウペペサンケ山
右、頭が見えるオプタテシケ山、美瑛岳、十勝岳、境山、下ホロカメットク山
トムラウシ山の姿が見えてきました。新道尾根
エゾツツジの咲く急坂の岩場を越すと一気に高山帯。前トム平
前トム平から一段上がった板状節理の崩れた岩が重なる台地。背後に前トムラウシ山、更に雲海の向こうに浮かぶニペソツ山
トムラウシ公園越しに望むトムラウシ山。今回、松本から参加いただきました。北海道の山は初めて、この雄大な景色には大感動でした。
お花たちは少なく雪解け水の流れる音も消えた、静かなトムラウシ公園
トムラウシ公園越しにニペソツを望む
秋の気配がただようロックガーデン
色づき始めたウラシマツツジ
雲海に浮かぶ十勝連峰と南沼 頂上直下
右奥、三川台方面
トムラウシ山頂上から化雲岳、忠別岳、旭岳方面
十勝連峰
ニペソツ山
旭岳方面
姿見園地のチングルマも綿毛が賑わう時期になってきました
姿見の池には旭岳の姿は映らず噴気が映る状態
福岡からのリピーターのご夫婦。頂上では雲の切れ間から表大雪の山々が見え隠れしていましたが、広大な大雪を実感できたようでした。
裏旭への下りでは急斜面の砂礫帯と雪渓には多少お疲れ気味
裏旭のお花たちは今が盛り
ヨコヤマリンドウ
振り返って雪渓の大きさに感動
チシマクモマグサ、エゾイワツメクサ、クモマユキノシタ
北鎮岳への縦走路とお鉢カルデラ
中岳温泉では足湯を楽しみました
かなり大きな個体でした。背中のこぶが大きさを物語っています。
このコースは特にヒグマの目撃、痕跡が多く登山時にはクマ除けの準備をお忘れなく
裾合平のチングルマ群落は綿毛に変わりました
約20㎝はあるヒグマの前足
白鳥雪渓も形が崩れてきました
早くもエゾオヤマリンドウが秋の気配を感じさせます
夏休みを利用して静岡からお孫さん4人と北海道旅行の目的のひとつ大雪山登山に来ていただきました。
突然、雲の切れ間から表大雪の山々が見えだすと、全員が笑顔に
残雪に走り寄り雪の多さにびっくり、全員で雪遊びに
お爺様が楽しみにしていた高山植物のお花畑には、まだいっぱいのお花たちが咲き誇っていました。
山の中でのお昼は楽しみのひとつ。
この黒岳登山も夏休みの良い思い出のひとつとして、いつまでも心に残ることと思います。短い夏にひときわ輝くお花やいきものたち、きびしい環境にも負けずに元気な姿をいつまでも見せてほしいものです。
火山活動が早くに終息したため連峰の中では最も緑が多く、高山植物が非常に豊富でお花の百名山としても人気の山
富良野岳登頂後に縦走する三峰山を見上げる
縦走路分岐から上ホロ、十勝岳方面
富良野岳への急峻な斜面にはエゾノハクサンイチゲ、トカチフウロ、エゾツツジなどの群落が見事
可憐なコイワカガミ
エゾツツジと十勝岳方面
わずかしか残っていないエゾルリソウ
昨日の黒岳~旭岳縦走に引き続き好天のなかの富良野岳頂上。この後は上ホロへの縦走へ
右に境山、下ホロカメットク山。中央部が三峰山~上富良野岳~上ホロカメットク山への縦走路
三峰山への登り、背後は富良野岳
三峰山を越え上富良野岳への頂上稜線
上ホロカメットク山への登り、右下には安政火口の荒々しい地形が続きます。中央に八ッ手岩
上ホロカメットク山と十勝岳。二日目の縦走登山お疲れ様でした。
安政火口全景
雲海に浮かぶ北大雪の山々(黒岳7合目付近)
黒岳頂上から旭岳方面、美しい残雪模様の景色が広がっていました。福岡から女性同士の山仲間、3日間大雪山を楽しまれる計画です。
ポン黒岳を下った沢筋(黒岳沢上部)には氷河のようなうねりとなって続いています。
雲ノ平では美しいアースハンモックのお花畑がまだ楽しめます。
秋風を感じさせるチングルマ綿毛
お鉢平展望台を過ぎるとひとつめの雪渓の登り、右に北鎮岳
雪上の涼しい風を受けながら北鎮分岐直下の雪渓登り
北鎮分岐からはお鉢の周りの外輪山をめぐります。コマクサ、チシマクモマグサ、クモマユキノシタ、ヨツバシオガマ、イワギキョウ、などがまだ楽しめます。
ふたつめの裏旭雪渓
多くの登山者でにぎわう旭岳頂上への大雪渓の登り。砂礫に変わってからはきつい登りが待ち受けています。
ヨコヤマリンドウ
チングルマと雪渓と熊ヶ岳
全員へとへと状態で頂上到着。この後は長く歩きづらい砂礫の下りが待っています。
姿見の池
黒岳9合目付近では濃い紫のダイセツトリカブトが目立ち始めました。
頂上直下、マネキ岩とチシマノキンバイソウ
抜けるようなスカイブルーの黒岳頂上、大雪山を象徴するような景色に感動、連日、好天に恵まれ最高の大雪山めぐりになりそうです。
残雪模様の美しい表大雪の山々
雲ノ平ではアースハンモックという直径1~2m、高さ20㎝ほどの地面の盛り上がりが多数観察できます。凍結と融解の繰り返しによって作られた構造土のひとつ。
チシマツガザクラ
イワギキョウ
大雪山の中央火口とも呼ばれる様に何度も大噴火を起こしたとされ、中には立派な成層火山がありましたが3万年ほど前の大爆発によって吹き飛ばされ、そのあとに直径2キロほどのカルデラが形成されました。底の白っぽい泥は湖底堆積物で湖が存在していた証です。太古の地球の姿が見られるお鉢平展望台
北鎮岳から黒岳方面を見ると溶岩台地の雲ノ平に溶岩円頂丘と呼ばれる盛り上がった山岳が並んでいるのようすがわかります。
北鎮分岐直下斜面にはまだ残雪があります。下りは特に注意
北鎮岳頂上からは360度の大パノラマが展望。後方は愛別岳、比布岳
旭岳と裾合平方面
お鉢平全景。後方に白雲岳、トムラウシ山方向
桂月岳頂上から石室、赤岳、白雲岳方面
黒岳周辺で会いたかったギンザンマシコに