「大雪山の奥座敷」とも呼ばれ南北1.2km,東西1km溶岩台地に広がる標高1450mの高層湿原。大小の池塘を抱き、なかでも大沼からトムラウシ山を望む姿は絶景。沼ノ原、五色ヶ原、化雲平を越えてトムラウシ山へと縦走するコースは大雪山の魅力を存分に味わうことができます。
登山口から樹林帯をしばらく行くと最大傾斜の沢地形に取り付き、大岩や大木の根が張り付いた難所も少しの辛抱でやがて台地に出るといきなり視界が開け、青空と広大な湿原の向こうにトムラウシ山のどっしりとした山容が眼に飛び込んできます。
台風による影響で今日の実行日となりました、素晴らしいごほうびをいただいたリピーターのご夫婦。
池塘に映る青空はまさに「大雪山ブルー」
石狩連峰の姿も稜線がはっきりと確認できます。
大沼に映るトムラウシ山
第一花畑から緑岳
雲海に浮かぶ東大雪の峰々。右奥からニペソツ山、石狩岳、音更山、ユニ石狩岳
緑岳中腹から高根ヶ原とトムラウシ山を望む
緑岳頂上からは十勝連峰、夕張山地も遠望
旭岳、白雲岳方面
大雪山らしいなだらかな高山風景が続く。左大きな雪渓の先には白雲岳避難小屋、広い稜線に伸びる登山道の奥稜線には小泉岳。
白雲岳東側の小さな台地に見える赤い小屋が白雲岳避難小屋
エゾタカネツメクサと白雲岳
緑岳から白雲岳避難小屋周辺では「大雪の貴婦人」クモイリンドウの気品ある姿が印象的
綿毛の先がまとめて一ひねりのチョウノスケソウの果実
紅葉シーズンには正面の大斜面(第一花園)一帯が紅葉し、この見晴台は登山者や観光客で大変賑わうところです。
9月中頃から下旬にかけて色づきがピークとなります。
リンネソウ ふたつに分かれた柄から下向きにうすいピンクの5mmほどの花冠を付けます。
黄色がまぶしいミヤマキンバイ
第二花園では遅咲きのチングルマがまだ残っていました。奥は北大雪の峰々
奥の平の雪渓もあとわずかで消えそうです。
陽を受けてまぶしいくらいの赤を虫たちにアピールしているかのようです。
雪渓とお花の競演
ウラシマツツジは早くも色づき始めました。
コマクサ平はまだお花たちが賑わいを見せてます。
これから咲きだします。大雪の貴婦人「クモイリンドウ」クリーム色の花冠に藍色のラインが気品高く感じられます。
チングルマの綿毛も風に揺られ気持ち良さそう
これから咲きだすチシマクモマグサ
エゾウメバチソウ
滝見沼
滝見沼
9月下旬前後にはこのような錦絵に変わります。(滝見沼)
緑沼
左上部の高根ヶ原東面が大規模な地滑りを起こし陥没した地帯に水がたまってできたもので30もの沼が樹林に囲まれて点在し、紅葉シーズンには広葉樹が色づき針葉樹の緑とのコントラストがまるで錦絵となり水鏡となった水面に映る様は絶景です。
紅葉した緑沼
緑沼近くには携帯トイレブースが設置
エゾ沼
紅葉したエゾ沼
式部沼
紅葉した式部沼
見上げるほどの高根ヶ原東面
大学沼
イオウゴケ(硫黄苔) 苔の名前が付くが地衣類に属すそうです。温泉地や火山地帯など硫黄分の多いところに見られ、別名モンローリップというセクシーな名前で呼ばれています。
大雪高原温泉口(1231m)から約800mの高低差を登ります。
この付近には高い地熱の影響か固有種ダイセツヒナオトギリが観察できます。
平年はチングルマの群落が見られるはずですがもう綿毛状態でした。
2016.8.06撮影
緑岳頂上近くからは高根ヶ原からトムラウシ山、十勝連峰にかけての大展望
山頂からは旭岳(後旭岳の裏側)、熊ヶ岳、白雲岳
れき地のなだらかで広い尾根を進むと小泉岳へ。左の大雪渓の上部には白雲岳避難小屋(赤っぽい建物)
山頂から小泉平方向へ少し下がるとチシマギキョウ、エゾツツジなどまだまだ楽しませてくれます。
ホソバウルップソウ↓
クモマユキノシタ
エゾタカネツメクサ
エゾイワツメクサ(大雪山固有種)